弱気で言い返せない嫁が苦手な方はご遠慮ください。
お返事できておりませんが、一つ一つ読ませていただいております。
妹の勢いよく言い放った言葉に一瞬我を忘れたような顔をしたお義母さん。言い負かされてないから免疫なかったんだろうね。
すぐには言い返せない様子で妹の顔を見ていた。
自分がぼーっとしているのに気がついた様子で「あっ、ヤダー、何なに?いきなりでビックリしちゃったわ〜。妹さんどうしたの?産後でイライラしてるのかしら?や〜ね〜」とヘラヘラとしている。
「この様子だと響いてないなこの人」と私は心の中で思った。
するとそれを聞いた妹は「やだ〜。おばさまこんなにハッキリ言われても分からないんですか?おばさまのしている事は迷惑なだけです。産後と分かっているのにアポも取らずにズケズケと、そんな事しているから孫に会わせてもらえないんですよ」と言った。いや、言っちゃった。私の代わりに…何だろうけど言っちゃった。
お義母さんも流石に「孫」というワードには引っかかったようで険しい表情になった。
けど平常心を装っているのか「あら〜何だか今日は虫のいどころでも悪いのかしら…あはは。残念ね。今日はお暇させていただくわ。リンリンさん後でまた連絡しますね」と妹とは目を合わさずに言った。
私は妹の勢いと「言っちゃった」という言葉の数々に胸がドキドキしてしまっていてお義母さんの言ったことに「あ、はい」とだけ答えていた。
しかし妹は聞き逃さずに「もう連絡してこなくて結構です!」と言って家の奥に入って行った。
妹がいなくなってお義母さんはホッとした様子で「妹さん産後でナイーブなのね。じゃあ私は帰りますね」とその後何か言うことも私に文句を言うこともなくサッサと帰って行った。
私は玄関の鍵を閉めるとドキドキが止まらずその場に座り込んでしまった。あのお義母さんに「迷惑」と言い切った妹がかっこよくて羨ましく思えた。でも「だから孫に会わせてもらえない」というどストレートな言葉にあまりにもその通り過ぎて、何だかこちらの気持ちが全て見られてしまったのではないかと、嘘がバレてしまったようなドキドキだった。
少ししてリビングにいる妹に「お姉ちゃーん!まだー?!」と声をかけられるまで動けなかった。
リビングに戻り妹の顔を見ると妹は何も感じていない様子でいつもと全く変わりがなかった。「もー何してたのー?」と言われ「あぁ、ゴメンゴメン」と私もようやく自分を取り戻せた。
ただお義母さんの最後の「後で連絡しますね」に恐怖を感じずにはいられなかった。