月イチ銀座への尽きぬ愛 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

(昨日からのつづきです)

 

また、前回ひと目で気に入って買った箸置きの猫の、

その時に欲しかったけれどなかった

万歳ポーズのオレンジ猫が今回入荷していて迷わずゲット!

 

最初は自分ひとりだけので良いと思ったのですが、

シアトルのクマ家にはメリーとピピンも来たことですし、

やはりこの猫は2匹いないとダメだな、と。

 

ふたつあれば、誰かおひとり様が遊びに来てくれた

時にも揃いで使えるし。

 

これは作家さんの手作りで、

なんと1匹1,540円もするのですが。

 

2匹並べて見れば見るほどメリーとピピンだわ。

(尻尾の長さとボリュームは足りないけど)

 

 

そして、お店の方が倉庫へ私の箸を取りに行ってくださって

いる間に私はこのビルの3階へ。

 

器ギャラリー門というお店ですが、昔は小夏という

お店だったと記憶していました。何があったかな。

 

まあそれでも素敵な器が所狭しと並んでおり、

私が探していたのは魚料理用の角皿だったのですが

めぼしいものは見つからず、どうしてもほしくなって

しまったのは持ち手もないカップでした。

 

とても薄くて軽い、私の手に合うカップですが、

これの色とデザインと印象が、3月に子グマ弟にシアトルから

持ってきてもらったロイヤルドルトンのパスタ皿2枚と

あまりにもそっくりで驚いたのです。

 

 

正確に言うと、色はカップの方が少し青いのですが問題なし。

 

これもお箸のように、2客買うべきだったのかもしれません。

 

でもこれは2,500円もしましたので、2つ買う度胸が

出ませんでした。(バッグも買っちゃったし~)

 

呆れていただきたいのは、さてそれでこんな立派なカップで

私は何を飲もうとしているのか、ということ。

 

持ち手がないのでお茶や熱い飲み物に使う予定はありません。

 

これで私はカルピスを飲むのです。ふはははは!

 

普通のグラスでももちろん良かったのですが、

氷を入れてちょうど良く私の手に合う大きさの器を

しばらく探していて、100円ショップのような店も含めて

どれもこれもが納得できず、イライラが募っていたのです。

 

これよりも小さなグラスはもうあるし、

大きなのもある。

 

でも、どれもしっくりこない。

 

無論、これでお酒も飲む予定ですが、

色を楽しむものはアウトかもしれませんねえ。

 

 

贅沢三昧と言われれば反論はいたしません。

でも、靴も鞄も器も、壊れない限り、

私は例えでなく何十年も使い続ける女なので、

そう考えるとあまり高い買い物でははないのです。

 

でも、カップは2個買えなかった。

その程度の贅沢です。

 

いつ立っても見事と思える四丁目交差点を渡り、

人混みに流されながら入ったミキモトも

相変わらずの混みようでした。

 

それでもテーブル席に案内いただき、

一昨年の引越しで無くしてしまったピアスの片方に、

色も大きさも見事に合わせられたピアスが

出来上がっておりました。

 

概算は45,000円と言われておりましたが、

実際には37,950円でした。ありがたい。

 

 

こういう時に、私は老舗と呼ばれるお店のすごさを、

本領発揮を認めるのです。

 

何十万円も何百万円もする指輪やネックレスが累々とする

店の中で、たかだか3万円台の、古いピアスの片方を

きちんと丁寧に対応して作ってくださるってすごいです。

 

ありがたい、と、有り難い、と、私は思って頭が垂れます。

 

いつか何十万円もするジュエリーが買えるようになったら、

私にそんなものが必要な時が来たら、また、参りますと、

心に誓って店を出ました。

 

そんな時は死ぬまで来ない方に3,000点ですけれどもね。

 

銀座の街は前回と同じく、呆れるほどの数の

外国人で溢れていました。

 

ひと昔前の外国人観光客と言えば、中国や韓国の方々でしたが、

今は本当にアメリカや南米やヨーロッパ、欧米人の多いこと。

 

そんな雑踏の中を歩きながら、ふと聞こえてくる英語で、

私は石川啄木の短歌を思い出して苦笑しました。

 

ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく

 

ここは上野駅ではなく、私の「そ」は東北の訛りではなく

英語ですけれども、こころは同じかと青い青い空を仰ぎ、

遠いシアトルの家族と友人たちを思った午後でした。

 

散々歩いて足は痛いし(9千歩超え)、喉はからっからだし、

お腹も減ったしで、どこかで何か食べて帰ろうと思いましたが、

どこも混みまくっていて気を削がれ、

田舎者の私は尻尾を巻いて地元駅に帰って来てしまい、

引っ越してきてからずっと、いつか入ろうと思っていた

駅直結のてんやで天丼にいたしました。

 

そりゃあ銀座の天國やハゲ天とは比べません。

でもこれで1,020円なんですよ。

それって6ドル50セントです。

アメリカじゃ今はもう、下手したらスタバのラテも、

ファストフードのバーガーも買えない値段ですよ。

 

 

日本には素晴らしいものごとがあふれてますが、

こと食に関してはもう天国。神の域と思っています。

 

京急蒲田駅には駅舎に直結してすき家と大戸屋もあり、

ちょろっと道を渡ると日高屋もあり、まだまだ私が

行こうと思っても行けてない店がたくさんたくさん

呆れるほどたくさんあります。

 

おそらくこれから月イチになりそうな銀座と並んで、

楽しみでしかありません。