あなたはワインか牛乳か? | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

日本の少子化を考える時、同時に生涯未婚率も考える。

 

以前にも書いてきているが、適齢期の男女が結婚に興味がなく、

結婚してもしなくても子供を持つことにも消極的で、

この国の将来は大変に心配だと思っている。

 

男女恋愛に限ったことではなく、

同性恋愛でも私は抵抗がないのだが、

とにかく今どきの人は恋愛感情が希薄なのではないかと感じる。

 

誰かにときめいて、誰かに恋焦がれて、誰かを狂おしく思う

という感情が、何が理由か減っているということか?

 

私なんぞは子供の頃からほれっぽいタイプで、

すぐに一気に妄想の世界に没入するほど、

あの人もこの人も好きになってきた。

 

よくもそんなで白クマと学生結婚してから35年も

浮気をせずに来られたものだと、

自分のビビりな性格を笑っている。

 

そんな私が、昨今の暗くゆがんだニュースで色々と考える。

 

太古の昔から、痴情のもつれはあった。

惚れた腫れたで人はいつも大騒ぎをしてきた。

 

それははたから見れば大したことではなくても、

当事者には世界がひっくり返るような大ごとである。

 

それは、よくわかる。

 

しかしそれが10代の子供なのか、20~30代の超適齢期なのか、

熟年なのか老年なのかで話が違ってくる。

 

あくまで私の個人的な見解だが、

恋愛には経験値が大事だと思う。

 

実際にそれぞれの相手に片思いをするとか、

付き合うところまで行けて恋の駆け引きをしたり、

一歩進んで同棲するとか、はたまた結婚して離婚するとか、

とにかく異性と恋愛感情を土台としてどのような経験を

何歳くらいまでにどのくらいするかというのが、

個人個人で違って当たり前だと思う反面、

あまりにも経験値が低いと、とんでもない事件にまで

なってしまうのではないかと考えた。

 

単純にぶっちゃけると、

「ホストに入れ上げて身を持ち崩す女性」とか

「ハタチそこそこの女子に手玉に取られるおっさん」とか

「彼氏彼女に浮気されて逆上する男女」とかが

実際に傷害事件や殺人事件まで起こすケースを憂うのだ。

 

常識という言葉も実は曖昧であるなと認めるが、

事件にまで行き着いてしまった方々には本当に聞きたい。

 

「どこかでおかしいと思わなかったのか?」

 

もしもこれが子グマ兄弟であったとしたら、

私は母親として地球の反対側まですっ飛んで行って

バケツの水をきゃつらの頭からぶちまけて

「目を覚ましなさい!」と怒鳴りたい。

 

私だって人のことは言えないかもしれない。

こんな四捨五入還暦になったって、

間違ってとんでもない相手に出会ってしまうかもしれない。

 

頼りにできるのは己の理性、前頭前野が弛緩していない

状態であることを祈るだけである。

 

人として、歳を重ねるごとに少しは賢くなりたいものである。

 

3月に子グマ弟が遊びに来ていた時に話題になった表現だが、

誰かが美しく老いる時、それはあたかもワインがヴィンテージに

なるようなもので、価値が上がる。

(Aged wine to gracefully age.)

 

しかしどこかで失敗すると、

牛乳が腐って酸っぱくなってるだけになる。

(Milk gone bad/sour.)

 

実に恐ろしいことである。