リア充は銀座から | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

(昨日からのつづきです)

 

ミキモトは驚くほど混み合っていて、

その客のほとんどは中国の方だった。

店員さん達はてんてこ舞いされていた。

リッチな方々がぞろぞろといらしているんだなあ。

 

さて次は伊東屋へ。

 

別館が改装中で驚いたのだが、本館のごった返し様と

その客の外人率に驚愕した。

 

銀座は駅からして外人の多さに驚いたのだが、

道を歩いていても「ここはいったいいずこ?」と思うほど。

しかし、伊東屋店内の外人率はクマ妻調べで7割に迫っていた。

 

あんただって半分ガイジンみたいなもんでしょ?

と言われてしまったら反論はできない。

実際にそんな人混みの中で、アウェーなのかホームなのか

わからなくなるような感覚に陥った。

 

「なんかギンザのガイジン率ぱねえんだけど」

と、シアトルの雄グマ達にメッセージ。

「英語の旅行者サイトに載っちゃったら終わりなんですよ。

それどころか、英語のソーシャルネットワークサイトに

載っちゃったら、もう英語を喋れる店員を雇うしか

なくなるんですよ」<子グマ兄

 

 

伊東屋では探していたものがすべて見つかったので

早々に退散。どのフロアもあまりにもぎゅうぎゅうで、

ゆっくりと品々を見定めていられる状態ではなかった。

 

店内はフロアを移動するのも大変なほどの混み様だったが、

歩行者天国の道路にはあまり人がいない。

とにかく次から次に店をはしごするだけで、

外でまったりお茶とかは意味がないわけか。ううむ。

 

伊東屋の後はホコ天を斜めに突っ切って木村屋へ。

 

ここもまたものすごい混み方で、あんぱんだけでOKの方は

お店の外の簡易販売デスク(?)で買っていたが、

私は他にも買いたいものがあったので、

「すみませんすみません」と小さくなりながら店内へ。

 

桜あんぱん、栗あんぱん、酒だねメロンパン、コーンパン

などを買って大満足。

 

ぺこぺこのお腹でハゲ天へ戻ると、

列の長さは1時間半前とまったく変わっていなくて苦笑。

 

そして店の外に写真付きで出ているメニューを見て、

なんとあの半熟玉子の天ぷらがなくなっていたことに驚愕。

 

えええええ~!?あれがないの~~~!?

 

 

 

仕方ないのでかきあげ天丼にしたが、当然美味しかった。

 

たまたま空いたコの字型のカウンターの端っこに座り、

隣の3席も空いて次の客が入って座ったあたりではっとした。

 

この店、日本人の客、今、私しかいないの?

 

いや、正確にはフランス人ふたりを案内している日本人が

ひとりいたが、とにかく店内全席ガイジン。

しかも欧米人が半数。

 

なんてこったい。

(SNSに載った可能性103%だな)

 

食後、ガイジンをかき分けて(?)4丁目の交差点を渡って

歌舞伎座方面に向かい、團菊祭の看板を横目に歌舞伎座の先の

角を曲がり、文明堂も変わったなあと思いながら、

松崎煎餅の本店へ。

 

いつも可愛らしいアイシングのお煎餅を見てまわり、

友達への分も一緒に数枚買った。

 

店を出て、通りを渡り、ふと振り返ってぎょっとした。

 

え?

今出て来たばかりの松崎煎餅のすぐ隣に

茜屋があるではないか。

 

 

あ。あかねやが。茜屋がまだあったのね!?

まさかと思った。

 

この店は、私が歌舞伎座でバイトをしていた38年前にも

ここにあったのだ。

 

店主がすてきなカップを選んでくれて、

美味しいコーヒーやココアやざくろのジュースを

「高いなあ」と思いながら何度も飲んだ。

 

コーヒーの味にうるさかった母も連れて来て

「ここのは美味しい!」と太鼓判を押してもらって

母とも何度か来た。

 

当時のバイト仲間の女の子の名前が

「あかねちゃん」だったことも思い出した。

 

天丼でお腹がいっぱいでなかったら

ぜひ一服して行きたかったが、それは次回のお楽しみだ。

 

こうして私の念願の銀ぶらは終了したのだが、

帰宅してみたらそれはわずかに4時間ちょっと。

使ったお金は1万4千円ちょっと。<ミキモトはまだ未払い

しかもその内容のほとんどはこれから長く使うもの。

 

まだ素通りした店もあるし、

知らないお店もたくさんできていた。

 

外国人であふれていても、やっぱり銀座は

私のホームタウンのひとつであり続けてほしい。

こんなに近いならば、これからはもっと気楽に出かけよう。

 

(戦利品の数々)