今年の桃色はファズです、ファズ。 | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

ファッションの世界でもグラフィックの世界でも

毎年ちらりと話題に出るのがパントーン社が提示する

今年の色だけれど、今年はPeach Fuzzらしい。

 

唐突ですが「クマ妻のひとくち英語講座」のお時間です。

 

日本語は難易度の高い言語だと思うけれど、

中でもカタカナが難しいと私は思っています。

 

外来語をカタカナにするルールそのものが、

あってないようなもので、言ったもん勝ちというか

広めたもん勝ちというのが非常に困ったものだと思う。

 

上記のPeach Fuzzはピンクがかったパステルオレンジ

みたいな色なのだけれど、名前のピーチは桃とわかるとして、

Fuzz というのは発音として「ファッズ」で、

意味はうぶ毛とかふわふわしたものを指します。

 

この単語を形容詞化するとFuzzyになり、

日本語でも「ぼやける」とか「あいまい」のような意味で

ファジーと使われています。

 

しかしこの小さい「ァ」の入力が間違えやすいのか、

それとも大元の英単語を理解していないのかはわからないが、

「ファズ」を「フェズ」とか「フィズ」と間違える人が

結構おられる。

 

全然意味が違ってしまいますから、それ。

 

Fizz フィズは炭酸の泡がしゅわしゅわする感じの意味で、

Fez フェズとなるとトルコ帽です。

 

トルコ帽は円錐をすとんと切って上部から房飾り、

タッセルを垂らした男性が被る帽子ですが、

トルコ革命だの政教分離だのの歴史的な背景があって

絵画の世界以外の実社会ではトルコでは禁止になって

絶滅したらしいです。

 

話を桃色に戻しますと、なぜパントーンがこの色を

2024年の色にしたのかは存じませんが、

昨年は日本で桃味が流行ってたよなあと思います。

 

かくいう私が一番好きな缶チューハイも

ほろよいの桃ですし。

 

とてもやさしげな色で、コスメの世界でもこの色は

チークからリップまで多用されていると思うので、

取り立てて「今年の色!」として流行るとは

あまり思っておりませんが、嫌いな色ではないので

何となく嬉しいです。

 

*「痴呆老人」ブログ注意報発令中*

(ここからは認知症あるあるなクマ姑の愚痴ブログです。

「それはうんざり」な皆様方はここで読了をお勧めします)

 

私の母、クマ姑は昔から何か好きな食べ物にハマると

毎日延々とそれを食べ続け、ある日突然ぱたりと終わる、

という非常にやっかいな性癖を持っておりました。

 

そこに認知症という要素が加わったことで

私の奴隷生活、もとい、執事生活が非常に難しく

なり続けております。

 

同居生活を始めてから1年と1ヶ月ですが、

それなりにバラエティ豊かな楽しい食生活が

できていたのは最初の1ヶ月ほどのことで、

その後は食べ物の名前も見た目も味さえも次々に

まさにあれよと言う間に記憶から抹消されてしまった上、

何かにハマっては終わることを繰り返した結果、

今は本当に食べてくれるものが

絶望を感じるほど減ってしまいました。

 

ボケる前まではありとあらゆるフルーツが好きだったのに、

痴呆というのは味覚も狂うようで、今はとにかく

酸味がない甘いだけものしか食べてくれません。

 

柑橘類もキウイもアウトでりんごなどは目も止めません。

この季節の頼りの綱は柿と干し柿だったのですが、

これらも今月からはひと切れとかふた切れしか

食べてくれません。つまり終わったということです。

以前は大きな柿をぺろりとひとつ分食べてくれたのに。

 

昨年の冬には大好きだったデコポンもアウトとなり、

かろうじてポンカンを少しか白桃の缶詰を少し。

 

なぜ果物に一喜一憂しているかと言うと、

ここ数ヶ月でこのばあ様は野菜もほとんど食べてくれなく

なったのです。それでは繊維質もビタミンもなさすぎです。

 

この流行り廃りは他の食品にも現れます。

 

昨年の秋から終わったものリストには、

玉子どうふ 茶碗蒸し、かっぱえびせん、どら焼き、

イワシの酢〆、ナス漬けなどなどが列挙され、

不思議なことに一度終わったものの記憶は残る、と。

 

しかし先週、ふと試しに牛肉の薄切りを焼き、

キャベツや野菜を少しばかり炒めて皿に盛り、

焼肉のたれをかけて何も言わずに出してみたところ

割としっかりした量を食べてくれました。

 

私自身も4ヶ月ぶりの牛肉で嬉しかったし

美味しかったです。

 

いずれはひとり用のホットプレートを買い、

焼肉も鍋物もちゃんとあつあつを食べたいです。<母は猫舌