WCC 1/144 彩雲一一型・後篇 第三四三海軍航空隊「343-04」号機 | 海と空と航空機ときどき船@白桔梗

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艦上偵察機「彩雲」 343-04号機


さあ、今回は無駄に文章が長く、無駄に画像が多いです。
予めお断りしておきましょう。

ウイングクラブコレクションPART2より、1/144艦上偵察機「彩雲」に色んなチャレンジをしながら組み立ててみたお話他、です。以下の記事の続きでもあります。

⇒☆WCC 1/144 彩雲一一型・前篇 1/144フィギュアの塗装にチャレンジ。


彩雲 三四三空「343-04」号機

この機体は、第三四三海軍航空隊所属のものです。
昭和20年3月19日、三四三空は米軍艦載機の大群と戦い奮闘しますが、敵を捕捉すべく朝早くから偵察に出て敵情報をもたらしたのがこの「彩雲」でした。

搭乗員は、操縦・遠藤稔上飛曹、機長・高田満少尉、電信・影浦博上飛曹の3名。敵の大群に遭遇したあと帰還を急ぎますが、エンジントラブルを起こし敵機に捕まります。武装といえば後部銃座の7.92mm一式旋回機銃しかない彩雲ですから、激闘するも敵を振り切るには至りませんでした。結果、敵機に体当たりを食らわして高知県高岡郡の山中に墜落。3名とも戦死しました。

彼らの散ったとされる場所には、「三魂の塔」という記念碑が建てられています。その傍らには、彩雲の脚部分が添えられているそうです。

今回モデルにした機体には、以上のようなエピソードがあるのです。


今回はある意味リベンジ

彩雲のスタイルをいたく気に入っている僕は、とりあえず彩雲の模型が欲しいと思いました。そうして1年ほど前に、オークション経由で上述のキットを手に入れたのです。なおこの際、出品者さんの好意でもうひとつ同じものを手にしています。

ところで、それまで僕は長いこと、プラモデルなんぞ触っていませんでした。なので「343-04」号機を再現できるわけもなく、しょうがないからそのまま組み立てて機番は付属デカールから「343-05」にしました。

そうしてこのほど、もうひとつ眠っていた彩雲のキットを上掲記事にあるように、練習と退屈しのぎを兼ねて色んなチャレンジをしながら組み立てることになりました。これを機に、是非「343-04」号機を作ってみようと思いました。

あれから約1年。多少なりとも設備も経験も増え、今なら多少のことならできると思います。フィギュアの塗装をして遊びながら、「よし、この機体は「343-04」にしよう!」と思った次第です。


どうせだから色々やってみた。

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塗れるものはとにかく塗ってみた図。


最初にフィギュアの塗装にチャレンジ。上掲参考記事にこの模様は書いてあります。
その後、どうせなら色々塗ってやろうと思い、コクピット内部や座席、機材などもとにかく塗っていきました。1/144でこれをやるのは初めてです。が、フィギュア塗装が案外すんなりできたので、どこまでやれるかチャレンジしてみました。


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コクピット部品塗装後、組んでみた図。


色はザックリとした感じで適当に選びました。ついでに、フィギュアを乗せることにしたので、窓は開放状態の分割部品をセレクト。ということは、これらをひとつずつ塗っていかねばなりません。なので、これらもシコシコと塗っていきました。本当に極細面相筆は便利です。


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胴体部分をウェザリングしてみた図。


調子に乗って、スミ入れ並びにウェザリングなるものにもチャレンジしてみました。ウェザリングつまり汚し塗装は初めてやったのでよくわからない感じでしたが、まあ何となく汚れっぽくなったので良しとしましょう。ついでに、プロペラスピナーを白く塗りました。これは「343-04」号機の図を見て採用しました。


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内部塗装が全く意味なしに・・・


何となく予想はついていましたが、いざ組んでフィギュアを乗せてみると、せっかく頑張って塗装したコクピット内部がサッパリ見えないのです。まあ、こんなもんでしょう。せっかく後部座席に機銃をつけ、電信席と偵察席の間にループ状のアンテナもつけたのに、全然目立たないし。


そして、完成。いつも通りのアレを。

もともとが塗装済み半完成品なので、組み立ては簡単に終わります。ところが、ここで問題発生。3人分のフィギュアですが、これが思った通りに乗ってくれませんでした。ああ、何という・・・

操縦桿を握って横を向いて敬礼をしてる人(A)・腕を組んで立ってる人(B)・両手を上げて「ダメだこりゃ」的な感じの人(C)。いずれもパイロットの恰好をしていますが、これを前から順にABCと乗せるつもりでした。

しかし、後部電信員席に乗って一人後ろを向く予定だったCさん。彼が、ポーズが災いしてか席に収まってくれません。窓にぶつかって、どうにも乗らないのです。仕方ないので、BさんCさんを配置転換。中央の偵察席にCさんを移動させて、代わりにBさんを最後尾の電信席に。この電信席だけは席が後ろを向いているので、Bさんも後ろ向きに立たせようと思ったら、これも窓が邪魔で上手くいかず。もうしょうがないので、CさんもAさんBさんと同じく前を向いてもらうことにしました。なので、3人とも前を向いていますがまあ気にしない。

なお、操縦席に座るAさんは何故か座席にすっぽり埋まってしまい、あまりよく見えないという悲しい結果になりましたとさ・・・


ということで、人員配置がちょっとおかしなことになっていますが、とりあえず上記の配置で乗せました。さあここからは、恒例の自己満足展示会といきましょうか。


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主脚カバー・着艦フック・尾輪・増槽は全て明灰白色に、尾輪本体・主脚車輪はブラックに、主脚オレオ部分と尾灯はシルバーにそれぞれ塗装しています。あとの部分は、予め塗装されていたものをそのまま使っています。

ここからは、1年前に組み立てた姉妹機「343-05」号機とのツーショット。ちなみにこちらは、本当にただ組み立てただけの状態です。違いがわかる・・・かどうかわかりませんが。


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こうして並べてみると、手間暇かけた割には大して違いがないという、悲しい結果になったのがよくわかります。当初この「343-04」号機は、何となく横須賀海軍航空隊所属の機体に使用と思っていました。が、思いつきから同じ部隊のものになってしまいました。

今回の製作(という程のものでもない)は、単なる思い付きからの練習・実験・チャレンジ・退屈しのぎの結果リベンジになったというものですが、1年ほど経って少しはできることが増えたことを実感できてよかったです。


なお続けて日本軍機で遊んでいる白桔梗ですが、実はこの頃日本の空母を作ってみたいと密かに思っているわけです。まあ、そのうちチャレンジしてみましょうかね。

というわけで、暇つぶしのチャレンジおしまい。