デスゲームに求めるもの。それは機転です。
しろあです。
AmazonPrimeで見られるオリジナル作品を見ました。
いわゆるデスゲーム系の話。
日本製のデスゲームと、外国製のデスゲームではちょっとクオリティが違いますよね。
ぶっとんでるといいなと思いながら楽しみに見てみました。
何もない村。退屈な村。
村人みんなが知り合い、そんな居心地の悪い村だけど、
ひとつだけ盛り上がるイベントがある。
高校を卒業して約1ヶ月の間行われるイベント、”PANIC”。
その年の卒業生のみ出場資格が与えられる。
参加者はゲームを行い、点数を稼いでいく。
決勝まで残り、勝利したものは多額の賞金を得ることができる。
基本的にこのイベントで行われるゲームは殺し合いではないのだけれど、
昨年のイベントの中で2人の死者が出たことで、大人たち、警察も警戒してます。
基本的にはこのゲームは若者たちの秘密のイベントで、
運営側の人間も秘密にされていて、誰が企画して準備しているかもわからない……。
という設定なんだけど。
はじめはなかなかに面白い設定だと思ってたけど、
思いっきりPANICというイベントがみんなに知られており、全然秘密じゃない。
警察も無能で全然イベントを止めることができない!
この辺のつくりは実にずさんでダメダメでした。
まぁ、それには目をつぶるとして。
肝心のゲームはどうだったのか。
高いところから湖に飛び込む根性だめし。これはゆるい。
高いところを命綱無しで渡る根性だめし。……これは怖い!
ひとんちに侵入して、その人の所有物を盗んでくる。
幽霊屋敷に入って謎を解く脱出ゲームに挑む。
目隠しで危険な線路を歩く。友達の暴露話をすると助けてもらえるぞ!
と、いろいろゲームがあって。
微妙なものもありつつも、なかなか興味深いものもありました。
ただ残念なのが、それぞれのゲームは ”おもしろそうだよね” というレベルで終わっており、
そのゲームをいかに攻略するか、という知恵を絞る、機転を利かす、ライバルと駆引きをする、騙し合う、などなど。
そんなデスゲームで期待するものがほぼ皆無です。ほんと、そこが残念。
ドラマ部分も非常に雑です。
ただ、ゲーム内での駆引きなどは少ない分、ドラマ部分ではいろんな駆引きはありました。
登場人物それぞれ、裏側があって、ほんとうに相手を信用していいのかどうか?!
基本的には推理しての予測は不能で、”あっそ”と思いながら見てたんだけど、
あまり深く考えず、どんでん返しが多い作品が好きな人には楽しめるかも。
ゲームの運営側の謎、黒幕、昨年起きた死亡事故の真相にも迫ります。
思い返せば内容は盛りだくさんで頑張ってるんですけどね。
正直、1話目を見て「これ、やばそうなヤツやな」と思った私の直感は当たってました。
ということで。
基本的にはハズレのデスゲーム系ドラマです。
ただし問題は ”ツッコミどころが多すぎる” ということで、
あまり深く考えずにあっさり楽しむならばそれほど悪くはありません。
なんなら、中学生くらいの子は夢中で楽しめるかもしれませんよ。
……R16か。中学生、見れないやん!