古今東西、死神が登場する話がありますが。イソップ寓話にもありました。
しろあです。
動物寓話でおなじみのイソップですが、人間がテーマの話もあるんですよね。
その中から面白いもの、興味深いものを紹介しております。
ちなみにナンバリングの『Hausrath』は底本となる書籍の掲載番号。
バッハやモーツァルトも楽曲には作品番号が打たれてるでしょ?
クラッシックの作品ナンバーと同じく、
イソップ寓話やグリム童話は底本によりナンバリングされてるんです。
これが作品を調べるとき、より深く調べたい時に役立つのでタイトルに入れております。
今回は『老人と死神』というお話です。
山で木を伐った老人が背負って帰る途中、
あまりに疲れ果てたので立ち止まり、死神を呼んだ。
「何か用か?」と聞くと、老人はこういった。
「いや、荷物を運ぶのを手伝ってもらおうと思ってね」
……このじいさん、なかなかのツワモノですね。
進退窮まって、何に頼るか? となった時に死神を呼ぶとはね。
問題は、この物語の教訓です。どんな教訓だと思います?
当たったらすごいですよ。
人間である限り、どんなに不幸でも生きたいと思うことを
この話は説き明かしている。
わかるかい! って感じですけど、
逆にこの教訓を知ってから読むと違った角度で話が楽しめます。
なるほど、死神を利用してでも長生きしてやろうということか、
なんて考えると落語の『死神』もふと頭によぎりますね。