こんにちは
昨日ぶじ自宅へ退院しました
退院といえば、病気が治ってシャバに出る。
そんなイメージもありますが、現実には身体はまだまだ 「半病人」 です。
昨日までなら、リハビリもフラットなゴミひとつ無い病院の廊下で手すりやスタッフの助けを借りて手厚くやってもらっていました。
でも、自宅に帰ったら、段差のある室内の歩行。
一歩屋外に出ると、買い物ひとつするのもたいへん。
入院中の生活もナースに支えてもらって難なく出来ていました。
リハビリはもちろん食事や薬の服薬も、身体の衛生も万全にサポートしてもらっていました。
それがですね、退院してしまえばただの人。
基本は自分で全部やらなきゃいけない。
当たり前とはいえ入院との落差を強く感じます。
昨日は退院してうれしくて、まずは美味いものを食おうと商業施設のレストラン街に行きました。
病院食に不満はまったくありませんでしたが、やっぱり刺激のあるものや揚げ物とかの重いもの食いたかったもんね。
それにこの入院中は抗がん剤を休薬していたから、抗がん剤による味覚の障害も改善していました。
退院したら美味いもの食えるのを楽しみにしていました。
ところが、妻の運転で商業施設のレストラン街に到着したとたん、勝手が違いました
病院内と違ってバリアフリーは不十分。
子どもたちが走り回っているし、喧騒がすごい。
そこはもう 「健常者の世界」
行き交う人のスピードが速い。
病院内のようなやさしさがありません。
リハビリ明けの 「半病人」 にとってはアクティブ過ぎました。
まあ、これが普通の現実なんですけどね。
ともかく、楽しみの昼めしをいただきにとんかつ屋へ入って人心地。
ひさびさのとんかつは実にじんわりと脂が溶けていて美味かったなぁ。
かなり重かったけれど。
久々の重厚な昼ごはん
美味かった。
うれしかったです。
ただ、この先は病院という特別な環境じゃなく、自分のちょっと不自由な身体で自宅・地域で暮らしていかなきゃいけない。
少し緊張感を覚えながらうちに帰りました
今回の入院では身体の不自由が残ってしまっているので、たとえ退院しても、不自由な身が全快したわけじゃない。
ということで、これからの生活のため、退院前に出来る準備はいろいろしておきました。
とりあえずは介護保険の申請。
介護保険はお年寄りの介護のための公的保険制度で、原則は65歳以上から利用できますが 「末期がん」 による不自由に対しては40歳以上から使えます。
今回は身体に不自由が残りそうでしたから、もう入院時から介護保険を使う手続きをしてありました。
幸い、妻が社会福祉士&介護福祉士&ケアマネジャーで、業界の事情にも精通しているからこういうときは力になります。
介護保険が使えない福祉用具とかも、どこからか調達してきてくれました。
で、とりあえず退院時にはこんなものが用意されていました。
介護用ベッド
わが家はふとんで寝起きしていたので、ベッドがあると楽です。
トイレの手すり
これがなくても、なんとか自力で立ち上がりできますが、手すりが一本あるだけでも楽です。
T字ステッキと手すり
マンションの入口にある単純な手すりですが、これだけでも安心感があります。
今後、私の不自由が大きくなってきたら車イスとかも必要になるでしょうし、訪問看護やホームヘルパーを必要とする局面も出てくると思います。
いつまでも何の頼りにもならないのが理想だけれど、きっと病気は進んでいく
妻の負担少なく、なるべく自宅で過ごせるよう、使えるサービスや制度は使っていこうと思ってます。
今はとにかく自宅内バリアフリーを広げます。
来週は16日(火)に3回目のガンマナイフ照射で、名古屋共立病院に3度めの入院をします。
で、17日(水)の朝からガンマナイフ照射。
腫瘍が多いからまた7~8時間かかるようです。
そして19日(金)には退院できる予定。
前回のようにまた放射線の副作用でダウンしちゃうと困るのですが・・・
こんどは大丈夫に違いない。
応援一杯いただいてるしね。
心強いです。
もしまた副作用が強くて倒れた場合は、問答無用で主治医の病院へ担ぎ込んでもらうことになっています(笑)
心配してても尽きることがないので、ここはもう心配するだけ損。
ガンマナイフの治療が成功して、腫瘍も小さくなって、笑って春を迎えるイメージを温めながら施術台に昇ることにします。
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