言い訳にはしない。 | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
8ヶ月の入院治療を終えて、いまは外来で維持相の治療中です。

受験校を決めるために息子と夫と私で家族会議。

 

息子はまだ迷っていた。第一希望のA高校には点数がやや足りない。闘病中の生徒への支援もほぼ無い。第二希望のB高校は今のところ合格圏で支援は見込めるし、息子の得意教科に力を入れている。でも医学部進学実績は少ない。校風は正反対。

 

私は「どちらを選んでもあなたの選択を応援するよ。」と伝えていた。もしB高校を選ぶのなら、A高校が無理そうだからB高校ではなく、B高校でこんな風に学んでいきたいという積極的な選択が出来ればいいよね、と。

 

夫が息子に話をしていたが、そのうち息子が泣いていることに気がついた。夫はなんだかドギマギしてしまい、息子もまだ結論が出せないということで会議は終了した。

 

夫がいない時、息子が「さっき泣いたのは、もっとちゃんと勉強すればよかったと思ったからなんだ。」と話し出した。「勉強しないでユーチューブとか観てばっかだったから。」

 

退院してからも体調は悪かった。体と心のバランスを崩してしまい、とても勉強どころではなかった。息子は頑張っている。何も悪くない。ただ、入院中のブランクを取り戻すには時間が少し足りなかっただけだ。

 

そう話すと息子は「病気を、出来ないことの言い訳にはしないって決めてるんだ。」と言った。

 

その言葉にハッとした。

 

息子は強い。心配したけれど、息子はきっと今の自分にとってベストな選択をするだろう。私はそれを待てばいいだけだ。

 

そして息子は第二希望のB高校を受験することに決めた。

 

息子、あなたは充分に頑張っているよ。自分を責めることはない。自分の手で明るい未来を切り開いていって欲しい。