登校できない。 | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
8ヶ月の入院治療を終えて、いまは外来で維持相の治療中です。

修学旅行以降、登校していない。

 

はじめは起立性調節障害の症状で体調が悪く、登校できないのかと思っていた。朝は具合が悪いので、当分は遅刻していくことで学校には了承してもらっている。

 

毎日お昼近く、「今日も休む」とLINEがくる。私は勤務先が家から近いので昼休みに帰ってみると、ソファに座ってユーチューブを見ている。お昼ご飯は少しだけど食べることはできて、学校には行ける程度の体調に見える。

 

夕方仕事から帰って「午後は何してたの?」と聞くと「ユーチューブ見てた。」または「寝てた。」

 

「オンライン授業は?」「受けてない。」

 

ここしばらく、学校貸与のクロームブックを開いた形跡はない。体調不良で欠席する時も、基本的にはオンラインで授業を受けることになっているのだけれど。

 

入院中、薬の副作用で具合が悪い時にもオンラインで授業を受け続け、看護師さんやドクターから感心されていた。それくらい勉強が好きな息子が全く机に向かわないのは、明らかにおかしい。

 

最近の表情は暗く、活気がない。

 

エネルギーが切れてしまったのかな、と思う。

 

9ヶ月弱の入院中、息子は一言も文句や不平不満を言わなかった。看護師さん達に聞いても、「いつも落ち着いています」とのことだった。

 

でも、突然の入院やつらい治療に不安がないはずは無い。ひたすら自分を抑えて我慢をしていたのだろう。入院中どんな気持ちで過ごしていたのか、面会が週に一回10分間と厳しく制限されていた私たちには知る由もない。

 

無事に退院して、病院の特殊な環境から今度は生命力あふれる中学生の集団に復帰となり、息子の心は疲れ果ててしまったのかもしれない。

 

修学旅行に絶対に行くと頑張り、そこでエネルギーが切れたのだろう。

 

起立性調節障害は、体の症状と心因的なものが複雑に絡み合っていると聞く。短期間で解決できるものではないのかもしれない。

 

近いうちに大学病院から紹介してもらい、地元の病院の思春期外来で診てもらえるように調整中だ。

 

せっかく治療を乗り越えて普通の生活を取り戻したと思ったが、まだまだ試練は続く。

 

息子はもう充分に頑張った。これ以上の苦しみはいらないのに、と思う。