立志式。何十年後の未来。 | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
8ヶ月の入院治療を終えて、いまは外来で維持相の治療中です。

息子が通う中学校で、参観日に「立志式」があった。

 

私が中学生だったころは無かった行事。どんな式なんだろうと楽しみにして行った。

 

式の中で、これから自分がどんな志を持って生きていくかを、一人ずつ簡潔な言葉で発表する。その他に合唱やダンス、学年立志宣言など。

 

式は、IT班の生徒たちが作成したスライドショーから始まった。IT班のほかに運営班(実行委員)・制作班・表現班に分かれ、生徒主体で準備作業をしたそうだ。

 

息子は実行委員だ。司会や開始挨拶、合間の会場整備など、さくさくと動いていた。

 

もともと生徒会でみなさんの裏方役として動くのが好きだった息子。臆することなく司会をしている姿を見て、息子の学校生活の日常が戻ってきているのかな、と感じた。

 

壁には、生徒たち一人ひとりが事前学習で作った「自分史~これからの私」が掲示してある。生まれた時の記録から今までのこと、そして10年後・20年後・30年後・40年後の自分設計図だ。

 

息子の20年後は「小児科医になって大学病院で働いていたい」と書いてある。30年後は「医療チームの中心となって、いろいろな患者と向き合っている」40年後は「開業して一人でも多く患者を助けたい」と。

 

そうだね、その通りになればいいね。母としては、医師になっていてもならなくても、何十年後の未来があれば、それだけでいいよ。

 

仕事の都合がつかず行けなかった夫のためにビデオを撮って、その日の夜に見た。夫は目を赤くしながら、鼻をすすりながら「立派になったな…」とつぶやいていた。