違国日記 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

昨日、109シネマズ広島で『違国日記』を観た。

 

 

 

少女小説家の槙生は、ある日、そりが合わず交流がなかった姉が夫と共に突然の交通事故で亡くなったことを報らされる。一方、両親をいきなり喪った15歳の朝。親族は朝を引き取ることに消極的。それを放っておけなかった槙生は、勢いのまま姉の一人娘・朝を引き取ることを宣言。

 

ほぼ初対面だった人見知りの槙生と天真爛漫な朝の対照的過ぎる性格の2人。本作はこの2人の同居生活を見守るような温かみのある視点で描いていて、ちょっとホッコリさせられるところがあったが、前述の親族が朝をたらい回しするシーンや朝の成績優秀なクラスメイト・千世(演じるは、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の舞菜役だった伊礼姫奈)が希望した留学を女性というだけの理由で選考から外されるシーンといった理不尽な現実もさり気なく描いていた。

 

槙生役を演じたのは新垣結衣。こういうちょっとクセ強めな役柄でも魅力的に演じてしまうのがガッキーの強みだな。朝役の早瀬憩もイイ。個人的にはショートヘアー美少女ぶりがドストライク。朝の連続テレビ小説『虎に翼』に土居志央梨が演じる山田よねの少女時代の役で顔を出していた。

 

それにしても、朝の母親でもある槙生の姉・実里(演じるは、現在公開中の『碁盤斬り』にも草彅剛演じる浪人・格之進の妻・志乃役で顔を出す中村優子)。槙生があれだけ嫌っているのは、妹に対して相当モラハラじみた行為をヤラカしてきたからだな。槙生が実里を語る時の辛辣さが全て。朝は母親のことが好きだと口では云っているけど、朝の幻想シーンに登場した実里は笑顔でなく睨みつけていて、些か威圧感あり過ぎたね。おそらく朝も本音では母親のこと怖がっていたのでは。

 

なんか、色々と考察してしまう作品であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部