明日を綴る写真館 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

一昨日、TOHOシネマズ緑井で『明日を綴る写真館』を観た。

 

 

 

映画、TVドラマで長年渋みのあるバイプレイヤーとして活躍してきた名優・平泉成の映画初主演作である。現在80歳とのこと。先日『ぽかぽか』に市毛良枝と共に本作のキャンペーンも兼ねて出演していたが、ヨレヨレ感がなくお元気でおおらかでお茶目なオッチャンだなと思った。

 

若くして売れッ子のカメラマン・太一(佐野晶哉)は、愛知の写真館を営む老カメラマン・鮫島(平泉成)の写真に心を奪われて、弟子入りを志願する。鮫島による被写体となる人々の人生に対する徹底した関わり方に時に振り回されながら、太一は自身の原点を思い出して行くというハナシ。

 

無口で頑固だが人情味がある鮫島は、平泉がこれまで演じてきた役柄の集大成そのもの。本作自体平泉を魅力的に撮ることに力が注がれていて、明確なまでに平泉のスター映画であった。平泉と若手俳優達とのコラボも愉しむ趣向にもなっていて、そして光が効果的に用いられた映像が素晴らしい。

 

本作では重要な存在となるパティシエの女の子役を演じた咲貴が可愛い。女優にしてシンガーソングライターで、本作の主題歌を担当している。本作撮影中に曲が浮かんで作って秋山純監督に聴かせたところ、主題歌採用になったとのこと。中々良曲だ。

 

クライマックスの結婚式シーンの演技は殆どアドリブだったようで、平泉と佐野がお互いを撮り合いながらはしゃぐ様が本当に愉しそうで微笑ましい。

 

それにしても、市毛良枝、佐藤浩市、高橋克典、田中健、黒木瞳といった主役級豪華キャストが脇を固めているところに平泉の人徳が感じられたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部