私はガンディーを殺していない | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

複数のアイドルライブレポート記事や撮影会記事の作業がようやく終わったので、久々に映画の感想を。

 

先月22日に映像文化ライブラリーで『私はガンディーを殺していない』を観た。

 

 

 

2005年製作のインド映画。日本では一般公開されてなく映画祭のみの上映のようだ。

 

インド映画であるが、歌って踊るミュージカルシーンがある所謂マサラムービーと呼ばれるようなヤツではなく、おそらく欧州圏からの出資によって作られたであろうストレートプレイの映画であった。

 

ヒンディー語文学の教授だった父親に認知症の兆候が出始めた。それはインドの英雄ガンディーを殺したと妄想するまでに悪化し行き、その父親のヤラカシで娘の婚約が破談になったり、父親を施設に送るべきか否かで家族が大モメする地獄の有り様に。

 

本作で描かれたのは映画産業やITが盛んで一見近代化しているが、その実病気に対する偏見や男尊女卑がイマだ残っているインド社会のリアル。更に父親の妄想の根源が幼少期に親から受けた虐待そのものの仕打ちから生じたトラウマが原因であったことが明らかになる。

 

シリアスな作品であったが、家族が依頼した精神科医が父親をトラウマから解放するため、プロの役者達を集めて偽装裁判という大茶番を仕掛けるクライマックスが結構ユニークで、こういう手があったかと思ったね。それにしても、検事役の役者が思わず演技に力が入り過ぎるシーンがちょっと微笑ましかった。

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部