ゴールド・ボーイ | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

先日の月曜日。イオンシネマ広島西風新都で『映画ドラえもん』観終わった後、そのままハシゴする形で『ゴールド・ボーイ』を観た。

 

 

 

中国の犯罪小説を沖縄を舞台に移して映画化した作品で、『1999年の夏休み』(1988)、『毎日が夏休み』(1994)、『クロスファイア』(2000)の金子修介監督が撮った。

 

サイコパス殺人鬼相手に3人の少年少女達が剝き出しのドス黒い野心を以て凶悪性を競い合うようなハナシで、ネタバレ厳禁なので具体的に語りにくいが、殺人鬼を脅迫する少年少女達がそれぞれヤミを抱えていて、コワイモノ知らずどころかコイツらの方がよっぽどコワ過ぎだなと思った。

 

殺人鬼・東役を岡田将生が怪演していたけど、少年少女達を演じた若手俳優達に明らかに喰われている場面があった。特に少年少女側の主人公というべき朝陽役の羽村仁成が素晴らしかった。『王様戦隊キングオージャー』のコガネ役だった星乃あんなが本作のヒロイン・夏月役を演じていて、可憐だけど壮絶な家庭環境で育ち、狂気と儚い純粋さを持った夏月を全力で体現していた。『告白』(2010)の頃の橋本愛を彷彿させる逸材感があり、要注目の女優だと思う。

 

注目すべきことといえば、本作のプロデューサーが北野武監督作品を数多く手がけた吉田多喜男であること。撮影もこれまた『3-4x10月』(1990)と『ソナチネ』(1992)等といった北野作品を手がけた柳島克己。それもあってか、本作には何処か北野作品的な佇まいを感じる所があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部