ふたつのお母さん/Hiroshimaピープルズ スクリーンライブHiroshima13th | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

一昨日の天皇誕生日。まちづくり市民交流プラザで開催された「Hiroshimaピープルズ スクリーンライブHiroshima13th」に足を運んだ。

 

Hiroshimaピープルズによる自主映画上映&ライブは春恒例である。この日は3作品上映された。

 

最初に上映されたのは、『おめでとう、ありがとう』。男手1つで一人息子を育ててきた父親の姿を息子の視点で描いた、加奈恵撮影による6分程の短篇映画。短いながらちょっとジーンと来る作品であった。

 

続いて上映されたのは、『岩本浩明コント集』。これは岩本浩明監督が過去に発表したオムニバス短篇集『イナカ・ノ・ジケン』から4作品チョイスしたものであった。岩本監督は毎回クセが強いホラーとコメディを生み出していて、役者としても特異な存在感がある。個人的には「釣り人」と「不倫」が好きだな。

 

そして最後に上映されたのは、山中富雄監督『ふたつのお母さん』。『星の約束』(2016)、『花のうた』(2020)、2023年に吉本新喜劇座長に就任したアキ主演『生きて、生きる』(2021)に続く加奈恵脚本との4度目のコラボ作品。

 

前作『飛翔~マイスタイル』では妊娠と出産の過程を丁寧に描いて新境地をみせた山中監督。今回は特別養子縁組を題材にしていて、養子を受け入れた夫婦と子供を手放した母親の両方を描いていた。

 

カレシが出来て幸せの絶頂から突然の理不尽な性暴力で子を孕んでしまうヒロイン役を斎藤美晴が熱演していて、子を手放す時の嘆き悲しむシーンが観てて辛かったな。因みに映画出演自体は吉松幸四郎監督『空蝉の箱』(2018)に続き2作目のようだ。

 

ラストは双方に対する優しさを感じるものがあったが、個人的にはすっかり蚊帳の外になったヒロインのカレシや親友のその後が気になったな。

 

本作の主題歌は、前作に続き藤月まりいが担当。包容力があるけど、それだけではないしなやかさを感じる歌声であった。

 

 

 

上映後に藤月まりいミニライブがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギターを置いて、マイク1本で主題歌「きっとあなたなら」をステージ初披露。

 

 

 

 

 

 

ミニライブ後は舞台挨拶があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上映会翌日の2月24日が誕生日であったまりいちゃんにバースデイプレゼントのサプライズ。

 

 

本作でヒロインの実の息子役を演じた友田桜太郎君、医療指導兼出演の藤原紹生氏にもバースデイプレゼント。

 

 

 

 

『ふたつのお母さん』は、3月16日に映像文化ライブラリーにて開催される「ひろしま映像ショーケース2024」でも上映予定。

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部