新年明けましておめでとうございます。
新年初記事アップは、恒例の映画ベストテン発表です。
2023年も結構映画を観た。良かった映画も残念な映画も色々あった。
早速、発表します。
10位 福田村事件
9位 ちゃりへん♪
8位 Single8
7位 赦し
6位 うまれる
5位 爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ
4位 イノセンツ
3位 リトルマザー
2位 シャーマンの娘
1位 リバー、流れないでよ
今回はちょっと迷いまくって、上げたり下げたりを繰り返して、こうなりました。
まず10位の『福田村事件』。陰惨な描写があるので観てて辛かったが、ここに選ぶべき作品と思ったので。八丁座での上映では田中麗奈さんが舞台挨拶に来られてました。10位にしたのは、メディアのデマを批判した映画でありながら、記者会見でトンチンカンな質問を喚き散らしたり意図的にデマも盛り込むことで悪名高い某女性記者がよりによってキャスティングされていたことが分かったから。まさに台無し。
続いて9位の『ちゃりへん♪』。お遍路を題材にした岡山の自主映画である。本作を撮った桑田浩一監督の本職は美容師。定休日を利用しながら年に1本のペースで新作を発表していて、何故か昭和の特撮番組のレジェンド達が桑田作品の常連となっている。ヒロイン役の青木ありあがよかった。
続いて8位の『Single8』。『四月怪談』の小中和哉監督自身の高校時代がモデルとなった青春映画の傑作。デジタルカメラ以前の8㎜カメラによる映画撮影方法が細かく描かれていて、興味深かった。
続いて7位の『赦し』。殺人加害者と殺人被害者遺族のヒリヒリした緊張感がスリリングで、重いけど見応えがあった。
続いて6位の『うまれる』。短篇作品ながら、イジメで娘を殺された母親の怒りの暴走がジェノサイドに発展する場面の凄まじさは長編作品に負けないエネルギーに満ちていた。
続いて5位の『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』。『ATARU』、『99.9-刑事専門弁護士-』、『警視庁アウトサイダー』の木村ひさし監督がスーパー戦隊の演出に抜擢された作品。アバレンジャーの過去のヤラかしを糾弾するインフルエンサーが登場したり、SNSによる私刑が描かれたりと、中々攻めた内容であった。
続いて4位の『イノセンツ』。北欧発のサイキックスリラーで、描写に派手さはないけど静かに起きる不穏さが却って怖く、グチャグチャなスプラッタ祭りになりがちなホラー映画とは一線を画していて、映像が美しかった。
続いて3位の『リトルマザー』。2022年に『私に見えている世界』を14歳の時に撮って映画監督デビューした愛純百葉監督の2作目。今回は演者としての愛純百葉の新境地が開拓された印象。いつか長編作品に挑戦して欲しいな。
続いて2位の『シャーマンの娘』。悪霊であろうがなかろうがお構いなしに除霊する霊媒師を父に持つJKのヒロインの容赦なさが印象的。演じた木原渚はクール美少女でセーラー服黒タイツ姿がイイ。でも除霊する時は別の衣裳になるのがちょっと不満だったかな。
そして1位の『リバー、流れないでよ』。タイムリープモノは基本ハズレはないが、2分で元に戻ってしまう設定はこう来たかと思った。不条理な状況から何とか抜け出そうと必死になる登場人物達の姿に最初はおかしみを覚えるが、徐々に精神的にヤバい状況になって行くところがスリリングだったな。
今年も宜しくお願い致します。