空蝉の箱。 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

昨日、吉松幸四郎監督の自主映画最新作『空蝉の箱』を観に行った。

 

 

上映会場となったのは、映画ロケ地であった安佐南区上安にある安公民館の2F大集会室。

 

 

 

 

公民館のロビーでこういうのが展示してあった。安地域では田植えシーズンになると、「安の花田植」なるド派手に着飾った牛が田植えする面白い儀式があるようだ。

 

上映開始は、15時。

 

まあ、吉松監督らしい安定の幻想的かつスタイリッシュな映像だし、セリフ分量もおそらく今までの中では一番少なくて、登場人物皆無口状態。ヒロイン役の高口奈月ちゃんにいたっては、ついにセリフを一言も話さなくなった。

 

今回の吉松作品の新しいところは、空撮シーンがあることだな。これはドローンというものの存在が大きいなと思う。STU48の2ndシングル「風を待つ」は尾道オールロケでドローンをふんだんに活かした1カット空撮が素晴らしかったが、『空蝉の箱』の空撮はそれに匹敵している美しさであった。それからゴミ袋を被った人々が佇むシーンの不気味なこと。まるで往年の実相寺昭雄監督作品のようであった。

 

 

 

上映終了後に監督、キャスト達による舞台挨拶があった。

 

 

 

 

 

 

 

吉松幸四郎監督

 

 

映画の中では無口過ぎるキャスト達の声がちゃんときけるのが、舞台挨拶の醍醐味です。

 

美藤幹太

 

 

男性側主役にしてモノローグ担当。とりあえず彼の声を頼りに、映画世界をなんとか歩く形であった。

 

桐生凛子

 

 

『かわひらこ』に続く出演。

 

新(あたらし)衣梨花

 

 

ヒロイン・奈月とちょっとイザコザになるクラスメイト役。実は去年3月にさくらぴあホールにて上演されたはつかいち市民ミュージカル「モモ ウィズ アリス」で主人公アリス役を演じた女優であった。舞台メイクしてない私服姿なので、雰囲気がだいぶ違っていた。

 

 

 

 

 

高口奈月

 

 

2013年製作の『閼伽の水』以来、長編作品は6年ぶり2度目の主演の奈月ちゃん。現在テアトルアカデミー岡山校に所属していて、2018年公開された岡山発御当地映画『喜びの劇~煙突のある島で~』にて、川瀬陽太の娘役で出演していた。

 

 

 

 

折角久々にお目にかかれたので、奈月ちゃんに自身の新旧主演映画DVDを持たせてパシャリ。勿論、両作共サインを頂きました。

 

 

そして2ショットも。奈月ちゃんには「次回作、愉しみにしてます」と云いました。それにしても、大きくなって、かなり美人になったな。