僕の好きなプリキュア・1 『ふたりはプリキュア』から丸10年 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

今日2月1日は、『ふたりはプリキュア』が初放映されてから丸10年となります。

光の園(妖精界)と虹の園(人間界)を闇に閉ざそうとするジャアクキング率いるドックゾーン。そんな闇の勢力に「闇の力のしもべたちよ!」「とっととお家に帰りなさい!」という口上と共に立ちはだかったのが、キュアブラックとキュアホワイトと名乗る伝説の戦士プリキュアであった。

タイトル通り、初めはたった2人のバディモノだった。

変身したのは、美墨なぎさと雪城ほのか。片やラクロス部に所属し、もう片や科学部に所属している。光の園から来たメップルとミップルに出会い、「デュアル・オーロラ・ウェーブ!」という掛け声と共にプリキュアになるまでは、日々の青春を謳歌する本当にごく普通の女子中学生であった。

僕が『ふたりはプリキュア』の予告編を最初に観た時、真っ先に『ダーティペア』みたいだなと思った。だって、ワイルドなオオカミヘアーと清楚なロングヘアーのツーショットだったからね。まあ、内容は全く違ったけどね。

面白いのは、なぎさとほのかはプリキュアとして一緒に戦うまでは、ほぼ接点がなかったということ。体育会系と理数系という対照的な立場だしね。

プリキュアになってから8話辺りまでは、そういう微妙な関係の状態で手と手を取り合っていたワケか。

それが本当の意味で友情が芽生えるのは、第8話の大喧嘩がきっかけ。圧巻だったのは、ブラックとホワイトが激しく口論しながら、ジャケンナーのモンスターを阿吽の呼吸で撃退するシーンであった。

そういう心の変遷も丁寧に描いていたな。

なぎさとほのかにとってプリキュアとしてのハードな活動最大のモチベーションは、些細で当たり前のようだけど大切な日常生活を守ることである。

これは後年の「プリキュア」シリーズで一貫したものである。

ただシリーズ初期だけに、試行錯誤的なものは伺えるものはあった。

たとえば敵キャラがあまりにも早々とフェイドアウトしていて、ほのかとプラトニックじみた関係になるキリヤが一旦退場するのも勿体なかったし、それもあってか新敵キャラが登場する後半は正直観る気力が薄れてしまったものだ。

でもこの間から見直してみたところ、その後半の敵キャラ達(特にレギーネ)も中々のものだったし、エピソード的にも良作が少なくなかった。なぎさの親友・志穂が鬼演出家と化す学園祭での「ロミオとジュリエット」上演エピソードとか合唱コンクールでエンディングテーマ「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」を合唱するシーンなんかよかった。

というわけで、これから「プリキュア」シリーズ10年を記念して、しばらく振り返っていきたいと思う。