「タネも仕掛けもございません!」を観た後、車を西へと走らせ、今度は109シネマズ広島で『黒執事』を観た。
クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』を日本映画なりに意識したテイストだなという印象。かつて『スターウォーズ』に対抗して、東宝が『惑星大戦争』、東映が『宇宙からのメッセージ』(撮ったのは、深作欣二監督。こちらはあの『コンバット』のビク・モローを招いていた)を作ったようなものか。
まあ、ハリウッドの規模に敵っているとは正直云い難いが、それでも主役の黒執事役の水嶋ヒロのヒロイックな活躍ぶりは見応えがあった。
水嶋は一時期本名で小説家転向していたけど、やっぱり役者をやった方がイイなと、この映画を観て思ったね。
元サッカー選手だけに抜群の身体能力があり、更に『仮面ライダーカブト』だったのでアクション演技もキレがある。そして何よりスターとしてのオーラがある。
男装の雇い主役の剛力彩芽ちゃんも、こういう凛とした役柄がハマる。
黒幕の存在を匂わせたところで終わっていたが、これは素直に続編が観たいと思った。