この26日に、南紀熊野ジオパーク白浜町エリアジオサイトの 「 見草崎 」 を見に行った時のものです。
見草崎は、三段壁と椿の間の椿寄りの見草地区にあります。
見草漁港の防波堤に上がると、見草崎を説明した案内板が防波堤に張り付けられています。
見草崎は、南紀熊野ジオパークHPの説明によると、
前弧海盆に堆積した田辺層群の上部層が分布する。見草崎には斜交層理やリップルマークなど、浅海に堆積した地層特有の堆積構造を観察することができる。
また貝、クジラ、カニなどの化石が発見されている。
港の対岸には、かつて地層の中を泥が数100m上昇した泥ダイアピルを観察することもできる。
と説明されていました。
斜交層理というのは、周囲の地層の堆積面に斜交する堆積面をもつ成層構造だと説明されています。
リップルマークと言うのは、海の中の砂地に出来た波の跡が化石となって隆起したもので、蓮根化石のことです。
防波堤の階段を上がると、これを見ただけでもジオと言った感じがします。
植物の生命力には、驚かされます。
見えているのは、椿のリゾートマンションです。
岩の上に上がると、そこには、広場のようになった海食台があり、そして右
側には岩層 ( 海食崖 ) が、左側には大海原 ( 太平洋 ) が広がっています。
この場所は、もう何年も前に、南紀白浜に来て初めてテレビの取材を受けた場所なので、様々な思い出とともに憶えています。
海食崖です。
綺麗な砂岩と泥岩の互層です。
褶曲が見られます。
斜交層理です。
崖の上の方に、人の顔のようにも、鼻の折れた天狗のようにも見える層がありました。
丸い石が海食崖の中にあり、この場所が以前海底にあったことが良く分かります。
崩れ落ちた岩の中にも、丸い石が入っていました。
これは、崖が崩れ、丸い石が海に落ちて来たものと思われます。
見草崎の先の方です。
この地には、まだ行ったことが有りません。
今度、干潮の時に行ってみたいと思います。
海食台の先の方に行ってみました。
小さな穴が無数に開いた独特の波打ち際です。
海食台の先から入って来た方向の写真です。
写真を撮っていると、波が段々押し寄せて来たので、帰れなくなっては大変と、引き返しました。
この2つの平べったい穴は何なんでしょうか?
もしかしたら、貝などの化石が入っていたのかもしれませんね。
まだ見足らない気がしましたが、次に行く場所があったので引き返しました。
防波堤の所から見た、漁港と見草の集落の写真です。
これでジオサイトの見草崎の見学は終わりです。
考えられないくらい前の複雑な地層を見ていると、人生はいかに短いものか、楽しく笑って朗らかに過ごそうという気分になります。