こんばんは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今回は、昨日の記事の続きで安倍晴明と大祓のことです
６月末と１２月末に全国の神社で行われ、
半年間の罪穢れを祓う
「大祓式（おおはらえしき）」は
古代宮廷で行われていた歴史ある神事です
しかし、
１０世紀になると形骸化し、
貴族たちにとって、
従来の神祇官（じんぎかん）の
中臣（なかとみ）や卜部（うらべ）の
年中行事としての「大祓」は、
罪穢れや災いを浄化してくれるものでは
なくなっていて
陰陽師が「怪異」を祓い鎮めていました。
それで、
陰陽師の祈祷を「解除（げじょ）」といいました
参考記事
この当時、
陰陽師たちが呪詛の祓をするのは
日常的な光景だったようです。
清少納言の「枕草子」にも、
「物よくいふ陰陽師して、
河原にいでて呪詛のはらへしたる」
とあります。
河原で祓えの儀式を行っていたのは、
水の呪力を求めるもので
「河臨祓（かわえのはらえ）」といい
水が、農耕や生産につながることや
不浄なものを洗い流し清めることから
きています。
あの有名陰陽師の
安倍晴明の呪詛の話も
「古事談」や「安倍晴明物語」に、
載っていますが、
陰陽師は、
大祓詞のことを「中臣の祭文（さいもん）」と呼んでいて、
晴明は、「呪詛返し」のことを
「病人にかかった呪詛を返却するのが目的だ
」
と、説明しているのですが、
「それは、呪詛した本人に打ち返す、
いわゆる呪詛返しとは違う、
呪詛返しは報復行為になってしまう
それでは、呪詛したと同じことだ
」
とも伝え、
「呪詛返し」ではなく、「呪詛祓」だと
言っているのです
「中臣の祭文」を読むことで、
祓戸の神に頼んで、
呪詛を「根の国・底の神」にまで持ち運び、
呪力によって消し去ってもらうのだと、
伝えています
それで、
晴明が御麻（みぬさ）を振りながら、
低い声で「中臣の祭文」を
何度も反復すると。
祭文によって「式神（しきしん）」が呼ばれ、
式神の背後には、
祓戸四柱の神が鎮座
していました
そして、「中臣の祭文」は、
日本語で書かれているものの
元は、漢人の「董仲舒（とうちゅうじょ）」という
儒家が作りだしたもので、
四柱の祓戸の神も、
表の名前は神道風になっていますが、
実は裏に、
もうひとつの名前が隠されているのです
晴明は、
セオリツヒメ・ハヤアキツヒメ・イブキドヌシ・ハヤサスラヒメの
四柱の神々を。
セオリツヒメ→閻魔法王（えんまほうおう）
ハヤアキツヒメ→五道大神（ごどうだいじん）
イブキドヌシ→泰山府君（たいざんふくん）
ハヤサスラヒメ→司命司録神（しめいしろくしん）
と、もうひとつの名前で呼んでいたのです
「閻魔法王」は、
仏教の冥府（めいふ）の神＝閻魔大王で
「五道大神」は、
五道（仏教の地獄・餓鬼・畜生・人・天）を司る
冥神（めいしん）です。
「泰山府君」は、
人の寿命と福禄を支配する神で、
「司命司録神」は、
その側近として従っている神です。
司録神は、冥府の戸籍を管理し、
司命神は戸籍に登録された寿命に達した者を
冥府に召喚する役目だといい
陰陽師の実践的呪術のなかには
道教・呪禁道が流れ込んでいたのです。
古代神道風の四柱の神は、
ここで道教の神へと
シフトしていったのでした
陰陽師が相手どる
罪穢れ、災厄、妖物、呪詛などは、
冥府の神、
道教の神を
「式神」として使役し
祓い清めて
いくものだったのです
そして、
こうした神格を掌握していくことが、
神祇官の神職にはできない、
特別の解除や河臨祓を可能にしたのでした。
晴明が「中臣の祭文」を読み唱えるとき
声に出された言葉の奥に、
もうひとつの秘密の声で、
これらの神が呼ばれていたのです
修験道の開祖とされる
役行者（えんのぎょうじゃ）は。
「鬼人」の使役は
その相手の名前＝素性を掌握すること
との言葉を残しました。
祓戸の神々が「冥府の神」の名前で呼ばれたとき、
それら諸神の力によって、
解除や河臨祓の術は、
人の寿命を司る儀礼となっていったのです
参考記事
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
現在、神奈川県川崎市麻生区で対面鑑定、電話鑑定を行っております。
最寄駅は小田急線新百合ヶ丘です。
算命学・気学・西洋占星術による鑑定です
鑑定料金は
６０分１５０００円・
９０分２１５００円・１２０分３００００円です。
鑑定をご依頼の方は、aries@mx1.ttcn.ne.jpまで
お申込み下さいませ。
お申込み時にご希望の日時を複数お伝え願います。
７月１１日まで満席になりましたので、
１２日以降でお願い致します。
７月１４日、１５日は満席です。
鑑定をメールでお申込みいただいた方には、返信をしておりますが、
返信メールが届いていないことがあるようです。
お手数ですが、お申し込みの方はお電話番号もお書き添え下さい
ラインをなさっている方はよろしければIDもご記入願います。
（再度の鑑定依頼の方もお電話番号、ラインIDをご記入下さいませ）
返信メールを送っても４８時間以内に返信をいただけない場合は、
SMSかラインで再度ご連絡をさせていただきます。
鑑定のご案内は、こちらをどうぞ。
ぶんか社「あなたが体験した怖い話」で
霊視鑑定をやっています
