おはようございます
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
「古事記」では、
高天原で暴れて、
アマテラスを天岩戸に引き籠らせてしまった
スサノオは、
神々に高天原を追放されて、
「出雲へ降下した」と記されています。
そこで、
泣いている老夫婦と娘に遭い、
ヤマタノオロチの退治を
約束するのです。
「古事記」では、
このように、
話しの舞台が、
高天原から、
出雲へと移っていきます
それは、
「日本書紀」の本文も、
同様です
しかし、
「日本書紀」には、
本文以外に、
「一書（あるふみ）」という別伝があり、
この話には、
五種類の別伝があり、
違う場所に降りたことになっているのです
五種類の別伝は、
全て、
神代上（かみのよのかみのまき）第８段ですが、
並挙すると
その①
出雲の簸（ひ）の国の川上に降りる
その②
安芸（あき）の国（広島県）の可愛（か）の川上に致る
その③
降下の記述なし
（ヤマタノオロチの話しなので出雲の可能性が高い）
その④
子のイタケル（「古事記」ではオオヤビコ）と共に、
新羅（しらぎ＝朝鮮南東部にあった国）の
曽尸茂梨（そしもり）に降る
その⑤
降下の記述なし
（内容から新羅と考えられる）
ここで、
特徴的なのは、
④と⑤で、
スサノオは、海を渡って
朝鮮半島に降りたことが
記述されているのです
④の一書では、
新羅に降下したスサノオは、
曽尸茂梨にいたものの
「ここには、居たくない」と、
土で船を作って、
出雲に渡ったと記されています
⑤の一書では、
「韓（から）の国の島には、金銀があるが
わが子が治める国に浮く宝（船）がないのは
よくないことだ
」
と言って、
その体毛から、
杉、檜（ひのき）、槙（まき）、楠（くす）の木を作り
その使い方を
子たちに教えたことが記されています
それにしても、
イザナギ、イザナミから生まれ、
アマテラスの弟で
「三貴子」の一人のスサノオが、
なぜ朝鮮に行くのか
そして、
④のように、
新羅が気に入らなくて
帰国している記述があるのか
なのですが、
スサノオの出自は出雲で、
朝廷側のヤマト族は、
出雲族を倒したものの
出雲族の反発をおさえて、
出雲族の強力な統治者を
「スサノオ」として、
皇室の系統に取り入れたという説が
由来で
これは、
当時の人々が、
韓国と交易をしたことや
さらに
殖民のことが、
この話には含まれているのでは
と思います。
⑤の
木が作られた話も
交易を示していると
考えられます
参考記事
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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