明けましておめでとうございます
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
昨年も沢山の方に
ご訪問いただき、ありがとうございました
２０２４年も、
よろしくお願い致します
今日は元旦なので、
お節料理についての記事です
お節料理の食べ物には、
色々な意味が込められています。
元々は、
季節の変わり目である節句
（一月一日、三月三日、五月五日、九月九日などの式日）に
歳神様に供える料理でしたが、
今は、
家族の繁栄を願うお正月料理になっています
煮しめ、酢の物、焼き物を
祝い肴（ざかな）三種と呼び、
関東では、
黒豆、数の子、田作り（ごまめ）、
関西では、
黒豆、数の子、たたきごぼうなどが、
用いられます
お節料理は、
「福が重なる」とか、
「めでたさが重なる」という意味で、
重箱に入れられます
一の重には、口取り
（かまぼこ、きんとん、伊達巻きなど）
二の重には、焼き物
（海老、鰤の照り焼き、イカの松風焼きなど）、
三の重には、煮物
（レンコン、里芋、人参など）、
四の重には、酢の物
（紅白なます、酢レンコンなど）を
入れる風習がありますが、
お節料理は、
五重が正式で、
五の重は、
歳神様が授けて下さる福をいれるために、
空にしておくのが◎なのです
お節料理は、
日持ちを良くするために、
火を通したり
酢に付けたり、
煮しめにしたりしますが、
縁起物なので、
それぞれに、
語呂合わせを介在させて、
呪術性をもたせています
黒豆の黒は、
邪除けの色ですし
黒は、
気学・易学では
「坎（かん）」の象意ですが、
新しいことの始まりを表わします。
豆を水に付けるのは
水の霊力を取り入れる意味があります。
数の子は卵ですが、
卵にも邪気を祓う力があると
考えられました。
卵は生命力のシンボルですし、
卵が多い数の子は、
子孫繁栄に通じるのです
小形の片口鰯（かたくちいわし）のごまめは、
「五万米」に通じ、
お米の豊作を願った縁起物です
ごぼうは、
黒が邪を祓い
地中に深く根を張ることから、
「開きごぼう」と呼ばれ、
開運の象徴とされてきました。
紅白のかまぼこは、
初日の出を表します
伊達巻きは、
巻き物を連想させるので、
学問に秀でることを意味します。
栗きんとんは、
「勝栗（かちぐり）」に通じ、
栗の実を殻のまま干して、
臼（うす）で搗（か）ち（臼でつくこと）、
殻と渋皮を取り除いたのが、
「勝ち栗」ですが、
「搗」が「勝」に通じることから、
勝利の祈願になります
鰤は出世魚ですし
えびは、
腰が曲がっても元気な長寿を
レンコンは、
「極楽に生える植物」という
縁起物です。
昆布巻きは、
「喜ぶ」に通じ
里芋のやつがしらは、
「頭（かしら｝＝「長」になることを
タケノコは
すくすく伸びることを
金柑（きんかん）は
黄金の財宝を
梅の花の形に切った
梅花（ばいか）人参は、
吉兆とされた梅を表したものです
お節料理は、このように、
語呂あわせのオンパレードですが、
最重要なポイントは、
縁起物の食べ物そのものに
財宝を呼び込んだり、
幸福を招いたりする呪力が
実際に宿っているのではなく
縁起物には、
良いイメージを喚起する力が
宿っているということなのです
それなので、
ただ食べるのではなく、
良いイメージを強めながら、
食べると
呪術になり
大きな開運に繋がるのです。
お節料理のような縁起物は
それを身体に取り入れることによって、
しっかりと
良いイメージを描きやすくなることに
本当の意味があるのです
お正月の参考記事です。
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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