こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今日も、昨日に続いて怖い話しなのですが
二十歳位のときに幽体離脱をしたときの話しです。
私は、幽体離脱をした経験が、とてもとても、多いのですが
幽体離脱にも、周期()のようなものがあって。
一度、幽体離脱をすると、連日連夜、続いてしまうことが多く。(変な言い方ですが、身体に、幽体離脱グセみたいのが付くのですよね)
しなくなると、今度は何ヵ月もパタっとしなくなり、普通に()眠れる日が続いたりします。
その夜も。
寝ているうちに、いつしか、身体から幽体が抜き出て。
「あっ、又か~」
と、慣れている私は別に、驚きも恐がりもせず。
実際は、夜中に寝ていたのですが。
私の幽体は、田園と民家がある街の空を浮遊していて~
辺りは、昼のように明るく
実際の時間と、浮遊した先の時間帯がズレていることも、よくあることなので~。
別に、動じず。
ふわふわ漂っていると
車の通っている道路があり、標識が見えて
そこには、北関東のとある町の名前があり。
「あ、私○○県まで、来たんだ」
と、思いました。
やがて、私の幽体は、一軒の大きな邸宅の庭に吸い寄せられていきました
様々な植木が植えられた、よく手入れされた日本庭園の一角に。
朱色の鮮やかな鳥居と、その奥に祠があり
祠には、狐の神像が鎮座していました。
どうやら、お稲荷さんを屋敷神として、お祀りしているお宅のようで。
狐の前には、油揚げや餅などのお供物が並べられ。
家主が、熱心にお稲荷さんを拝んでいる感じが見受けられました
私の幽体は、ここのお家の玄関の方に吸い寄せられ
引き戸から中に、するりと入ってしまい。
時代ががった置物がいくつも置かれた、広い玄関ホールの天井近くには。
なぜか。
狐がいました。
大きな金色の狐で
全身の姿ではなく。
首から上だけが、天井近くに視えました。
長い毛も金色に輝き
眼光鋭く。
恐ろしく長く生きていそうで。
「力が強そうな霊孤だ」
と、ひと目視るなり思い。
「たぶん、ここのお家のお稲荷さんに棲み付いている狐で、この家が、裕福そうなのも、この金色の霊孤の力なのだろう」
とも、感じました。
すると。
霊孤が、右手を挙げて
「おいで」とでも言うかのように、手招きしたのです・・
首から上だけ浮いているように視えたのですが、いつの間にか空中に右手も出現していました
威厳があって強そうな霊狐ですが。
私は、手招きされるや否や、
「行っては、いけない」との、感覚に襲われたのです
金色の荘厳なオーラの奥には
邪神や魔界の臭いがする・・と、感じたのでした。
そして、次の瞬間。
私の幽体はものすごい勢いで、ひとりでに、部屋で寝ていた自分の肉体に戻り
そのまま、朝まで普通に眠りました。
翌日。
同居している母に、幽体離脱をしたときのことを話しました
すると、母は、
「もしかして、M子叔母さんの処に行ったのかしら?」
と、言ったのです。
M子さんは、初めて聞く名前でしたが。母の母の妹にあたる人で。
M子叔母さんが嫁いだ家は、代々お稲荷さんを信仰しているそうで
そのお宅は、私が幽体離脱をして行った先の北関東の町にあるとか・・
母は、
「M子叔母さんも、結婚後にお稲荷さんを熱心に拝むようになったと聞いているけど、叔母さんとは、もう何年も会っていないわ・・」
とも、言っていました。
私は、幽体離脱で行った先が、M子さんの家だったのだとしても・・。
母の叔母などという遠縁の家に、なぜ狐に呼ばれるかのように行ったのか気にはなりました
そして、金色の霊孤は、M子さんの家のお稲荷さんに棲み付く前は、伏見稲荷大社にいたのか、豊川稲荷か、あるいは全く別の霊脈なのか・・、などとも思い巡らせたりもしたのですが・・
そのうちに、他にも多数の超常現象に遭遇したこともあり。
霊狐のことは、脳裏から消えていきました。
その数年後。
夜、自宅で寝ていた私は、金縛りに遭い。
忘れていた、金狐の夢を見ました
前と同じように、首から上だけの姿でしたが。
白い着物を着た人と、夜空に昇っていく夢でした
そのニ、三日後の夜遅い時間。
自宅に母方の親戚から電話があって。
M子さんが亡くなったとの知らせでした
母は、親戚と連絡を取り合い、ずっと会っていなかったM子さんの葬儀に参列することに決めたのですが。
お葬式の前日に、腰を痛めて動けなくなってしまったのです
そして、私はといえば、その日に入っていた予定が急にキャンセルになり。
なぜか、母の代わりに、お葬式に参列することになってしまったのでした
葬儀の当日。
母方の親戚と待ち合わせをし、列車を乗り継ぎ、M子さんのお葬式は、自宅で営むとのことだったので。
最寄駅からタクシーで、家に向かったのですが。
着いた先のお家の玄関の光景は。引き戸で・・。
以前に幽体離脱したときと、全く同じでした・・
「怖い」というよりも、「私は、やっぱりここに来ていたんだ」という感覚でした。
ただ、玄関の天井に、金色の霊孤はいませんでした・・
Mさんのお葬式の最中も、霊孤の姿は全く見当たらず。
私は、金縛りに遭ったときの夢は、多分霊夢で。
白い着物の人は、Mさんの幽体で
M子さんが亡くなると同時に、狐はこの家から離れて。
M子さんと一緒に幽界に行ったのではないか、という気がしてきたのです
以来。
M子さんは、金色の狐と、どのような異界に行ったのか。
もしかすると、魔界のようなところに行ったのか・・
お稲荷さんを熱心に信仰することで、無意識のうちに狐と取引をし。
現実的な運を与えてもらった代償に。
死後、魔界に行き、魂を食われてしまうようなことになったりはしていないか・・
会ったこともない母の叔母のM子さんのことが。
私は気になって仕方がありませんでした
そして、もし私が、霊孤に手招きされたときに、付いて行っていたら・・。
私は、その後、どうなっていたのか・・
M子さんの死後。
母方の親戚から話では。
M子さんの息子の代になると、家業が急降下して、倒産
北関東のあの家も、売りに出されたそうです
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
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