すみません!ご報告遅くなりました。
簡単にまとめることなど出来ないほどの内容の濃いお話ばかりでした。
登壇順になっております。
Eva代表理事 杉本彩さん
公益財団法人動物環境・福祉協会Eva
「動物虐待の現状と課題」
松本市犬の繁殖業者による虐待事件の現場に立ち入りました。無資格者による無麻酔でお腹から子犬を取り出す、このような事(手術・医療行為)は繁殖業者の中では昔からあった事、業界の中では常在化していたと知ってあまりのむごさに言葉も出ませんでした。
このような虐待を無くすためまず法改正を!
次期法改正に向けて超党派動物愛護議連によるアンケート(2023/7/28~9/30 12022回答数)の内訳。
1. 生体販売の禁止
2. 動物虐待の厳罰化
3. ブリーダーの国家資格制度 飼育者の資格取得制度
4. 動物の所有権はく奪
5. 殺処分の廃止
問題は沢山あるのにペットショップは増えている。
ペットショップがある限り無責任な乱繁殖等々問題はなくならない。
いきなりペットショップ(生体販売)をなくせないならせめて幼齢動物の販売禁止を動愛法の中に。
動物取扱業への規制
・第一種動物取扱業 一定数を超える場合獣医師を常勤
・第二種動物取扱業 「登録制」の導入
他にも緊急一時保護制度が必要!
あと法令違反(生年月日の改ざんなど)のお話などがありました。
埼玉県保健医療部生活衛生課課長 橋谷田元さん
生活衛生課 - 埼玉県 (saitama.lg.jp)
『「殺処分ゼロ」に向けた埼玉県の取組と今後の課題~次期法改正に望むこと~』
埼玉県の現状は猫のウエートが多い。 殺処分を減らすためには野良猫に避妊手術をして産ませないこと。 でも資金がない。動物愛護の順位は行政の中では低い。 そこで「彩の国ハッピーアニマルWAON」で利用金額の一部を寄付していただいて野良猫繁殖抑制の取り組みをした。(H24~R5 8303万円)
令和5年 19匹(犬)、64匹(猫)合わせて83匹(殺処分数)
令和12年に0とするのが目標
気になるのが数字の0に意識が向いてしまって質の0が取り残されていること。
業界への規制は厳しくしなければならないが、
ルールをどこまでも厳しくしても必ず抜け道を見つける者がいる。
法の締め付けは必要だが消費者の選択・行動で業者への締め付けが出来る。
それと所有権の問題がある。
営業権のはく奪 → 〇行政は出来る。
所有権のはく奪 → ×行政は出来ない。
一時保護しても所有権のはく奪が出来ないと又元の飼い主へ戻らざるを得ない。
所有権の切り離しが出来ないと根本的な解決には難しい。
情報の発信、知らない人に伝える、民意をあげること。
行政と市民とボランティア、共に闘っていこう。
等のお話がありました。
朝日新聞記者、「犬を殺したのは誰か」著者 太田匡彦さん
太田匡彦-記者ページ:朝日新聞デジタル (asahi.com)
『2019年の動物愛護法改正は「効いた」のか』
・犬猫を大量生産大量販売するためのビジネスモデル
・大量生産するために繁殖業者の実態は
・大量生産と大量販売を支え消費者から繁殖現場を隠すペットオークション
・大量生産と大量販売を支える「下請け愛護」問題
・コロナ禍で再びのペットブーム
・8週齢規制と飼養管理基準省令の運用状況を確認する
最後のページの資料です。
次期法改正に向けて、そのほか浮上している問題とある中で、
一番上のMIX犬の乱繁殖とあります(暗くて申し訳ない)
今の動愛法では犬の生涯の出産回数は6回となっていますが違う犬種を交配させて産ませた場合それは出産回数にカウントされないそうです。MIX犬が出てきた理由がそんなところにあったとはまったくもってビックリで自分の欲得のためならどんな抜け道も見つけ出すのかとはらわたが煮えくり返る思いでした。
46項目にわたっての資料をいただきましたがここに載せきれないのが残念です。
興味のある方にはコピーして差し上げたいくらいです。
アニマルライツセンター代表理事 岡田千尋さん
認定NPO法人アニマルライツセンター - アニマルライツセンター (arcj.org)
『すべての人の未来に関わる動物の法律』
アニマルウェルフェアを進めていくためには辛いけど事実を見て知って問題点を考えて欲しい。 動物を利用する人間が背負っていく責任ではないでしょうか。
動愛法の四つの大きな不備
・畜産動物(毎年10億頭が殺されている)が抜けている
・実験動物の規制の遅れ
3R(置換え、削減、洗練)が世界スタンダード。
(行政も誰も動物実験施設の場所すらも把握していない現状)
・魚類、脊椎動物のことが抜けている
・動物にとって負担がかかる輸送が抜けている
(生き物を運んでいる輸送業者が動物取扱業に入っていない)
※途中途中で動画が写されます。
日本のブロイラーの養鶏場の酷さに胸が苦しくなります
さらに苦しくなるのは逆さ吊りにされて生きたまま首を切られ失血死に至るまでの数分間もがき苦しむ鶏たち。
屠殺前の意識喪失(スタニングと言うそうです)もせず残酷な殺し方をする日本。
雄の子豚の睾丸を切り取る画像も辛くてたまらないのですがこれが子豚が受けている現実なのだと頑張って見ました。
動物福祉、日本は世界最低ランクの位置です。
バタリーケージを止めて欲しい、スタニングをしてほしいと業界に訴えても、
法律がない、消費者も市民もそんなこと何も言ってこない、と言われてしまう。
動物を守る法律は動愛法のみ。
動物を利用するならせめてその動物の福祉を与えることを私達が抱えなければ。
最底辺で苦しむ動物たちへしっかり影響が及ぶ法改正の実現を!
岡田代表のお話を聞けて本当に良かったです(苦しく辛かったけど、、)
ハナ動物病院院長 太田快作さん
『犬部!』のモデル獣医師の太田快作さん 「命について思いをはせる映画になった」 | 犬・猫との幸せな暮らしのためのペット情報サイト「sippo」 (asahi.com)
『殺処分ゼロ、未来へ』
ボランティアさんだけが自分の体力、時間、お金を負担して保護犬保護猫の事を背負うのはおかしい。 社会全体で背負うべきだ。
法律の事はちょっと置いておいて今日は3つの妄想を話します、と。
実現したらいままでの日本にはなかったような動物園や世の中になるみたいな楽しい妄想に連れて行ってもらいました。
自分の備忘録にするつもりで長々と書いてしまいました。
まとまり切れていないのですが一緒に読んで頂けたら嬉しいです。
2025年の法改正、もう目の前です。
全く頭が回らなくなってしまっていますが機会を作ってもっと勉強しなければと思った一日でした。 気力体力が続くように頑張るぞーー