土曜日が運動会です。お天気に恵まれるといいですね。さてここで「てるてるぼうず」のお話を。(笑)
てるてるぼうずは古くから伝えられてきた天気の願掛けで、そもそもその起源は中国の掃晴娘(サオチンニャン)人形だと言われています。
女の子をかたどった白い紙の人形に赤と緑の着物を着せ、稲の穂でつくったほうきを持たせて軒に吊るし、雲をほうきで払って青空をもたらしてくれるように祈るものです。
う~ん、女の子だったんですね。
これが日本に入り、庶民に広がるようになっててるてるぼうずの風習が生まれたようです。
昔、天気は今以上に生活に影響を与えるものでした。農業が重要な生活の基盤だった時代は、長雨やひでりなど不順な天候が続けばひどい飢饉の原因にもなります。
このため晴れを願う時は白いてるてるぼうずを軒下へつるし、雨を願うときは黒いてるてるぼうずを使うようになりました。最近では雨が降ってほしい時にてるてるぼうずを逆さまにして吊す場合もあるようです。
そして、目や鼻を描くのは、晴れてほしいという願いがかなった後に行います。顔を描いた後は、童謡では金の鈴をつけてあげることになっていますが、昔はお酒を供え川へ流して供養していたそうです。
運動会の日に天気が良くなることを願って、てるてるぼうずをつくってみるのもいいですね。