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古希からの肉体改造に燃える終活四年生の紫苑です。
日々、記録を更新中。73歳にしてBTSのARMYです。



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夜桜

 

 

 

 

 

急遽、夜桜を見に行くことになった。

少し疲れていて身体がついて行くだろうかと思いつつ、

娘たちと合流した。

途中で飲み物やおつまみを用意して、

長女お奨めの公園へ行った。

桜の木の下ではすでに宴たけなわで、

老若男女が楽しそうに笑い声をあげている。

まるで、

皆が楽しくなる魔法をかけられているみたい。

天気予報通り、凄く寒かった。

ビールを飲む気にはなれなくて、

わたしは暖かい珈琲でひたすら暖を取った。

娘らは唐揚げやポテトチップスでビールを飲んでいたけれど、

早々と引き上げて暖かいレストランに行くことになった。

ところがお目当てのレストランは長蛇の列だったので、

自宅で鍋にすることにした。

 

夜桜でのエピソード。

どこのグループも楽しそうだ。

皆、おなかの底から楽しんでいるようだ。

あるグループは車座に座りながらみんな大きなゴミ袋を履いていた。

何故履いていると思ったかと言うと、

トイレから戻った人がそれを履く光景を見てしまったからだ。

わたしはてっきり暗闇の中で、

膝の上に食べ物をこぼしたくないからだろうと、

勝手に想像したのだけれど、

遅れて来たメンバーにこういっているのを聞いた。

「ひざ掛け代わりのゴミ袋」

と手渡したのだ。

これには膝ポンである。

グッドアイデアだ。

確かに寒さは凌げるだろう。

ひざ掛け代わりであり、

万が一こぼしても汚れないし、

何より宴会が終わった後にはゴミ袋が本来の仕事をするだろう。

提案者は夜桜見物の達人なのかもしれない、

と盗み見しながら思わず微笑んだ。

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとう