我が推し赤楚衛二くん出演の映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」絶賛上映中!
この作品の中では様々なオマージュが施されています。
一番の根幹は「大河」
徳川家康総理大臣の終盤の演説(原作では「23分に及んだ」とあります)の中でこう言っています。
一部分だけを抜粋するのはとても難しいのですが…
(原作より引用のため、劇場版では使用されていないセリフもあります)
「前略)いうなれば時代とは大河である。
古の時代、その川は小さな、誰の手も介さない川であったろう。
そして、山々を流れ、急激な谷に流れ落ち、岩を削り、太くなってゆく。
わしらの時代は激しい流れ、あたりに災害を及ぼすような川であったろう。
織田殿や豊臣殿やわしは、その川が氾濫せぬよう堤を作り、川幅を広げる努力をしたにすぎぬ。
われら自身が川であったわけではない。
川は川であり、誰かが生み出したものではないのだ。
(中略)
人はすべからく矛盾しておる。
矛盾は永遠になくならぬ。
矛盾を理解し、その矛盾を少しでも縮める。
それがこの時代の上に立つ者の役目じゃ。
この世に生きる物は等しく愚かである。
愚かであるからこそ、進むのだ。
愚かであることを一人ひとりがしかと受け止め、愚かさを過去から学びそれを克服していく先人たちの汗を学び、未来を作れ。(後略)」
もう感動しかありません。
こんな演説を聞いたら(しっかりしなきゃ)と思うしかないでしょ。
で、そうそう「大河」ですが、紫式部が【光る君へ】の宣伝をしたり(2022年放送となっていたのはご愛嬌)、秀吉が家康に「どうする家康」と詰め寄ったり、大河ドラマへの熱いオマージュが過ぎるでしょ(^O^)/
「政子の部屋」はオマージュというよりパロディですかしらねぇ
ですが、私が感じた最大のオマージュは、多くの記者が詰めかけた徳川内閣最後のシーンでした。
「総理!現世での一番の思い出は何ですか?」
「そうじゃな。高台から見下ろした江戸の街並み、じゃな」
これ、絶対【ローマの休日】のラストシーンのオマージュでしょ!
「今回のご訪問で、一番良かった場所はどこですか?」
記者の質問にアン王女は、
「それぞれその街なりに… 忘れられない思い出があります。
ひとつだけ選ぶとしたら…
ローマです!
何と言ってもローマです!
私はこの地を訪れた思い出を一生懐かしむことでしょう」
そして、アン王女と新聞記者ジョーの対面シーンは、もし徳では壇上から坂本ソンヌ龍馬が西村理沙に向けて
(楽しかったぜよ 元気でな)
とつぶやくシーンにあたるでしょう。
う~、切ない(T_T)/~~~
【ローマの休日】また見たくなりました