命は思いのほかあっけなく
終わってしまう事がある。
私はそれを体験した。
「自分の店を持つ」
10代の頃からの夢を叶えるため
失敗や苦労を重ねてようやく
念願の和食店を手にした主人。
利益を出すまで
随分と時間がかかった。
私はパートを掛け持ちし
3人の子どもを育てながら
無給で店を手伝い続けた。
「ようやく渡せるよ」と
はじめて私に給与をくれた
その翌朝。
一瞬で彼の異変に気がついた。
数時間前までいつも通りだった
家族そろって
夕飯を食べ
笑いあって
おやすみって言って…
いつも通り…が続くはずだった。
こんなに突然
それもあっけなく
命が終わることがあるなんて。
あれから
6年の月日がたった。
小学5年生だった長男は
高校2年生になった。
「僕たちどうなるの?」
私の腕の中でつぶやいていた三男が
もう 中学2年生だ。
当時の私は
悲しむ…という余裕はなく
必死でがむしゃらだった。
立ち止まらないよう
倒れないよう
歩き続けなくっちゃと思ってた。
どちらかというと
恨んでいたかもしれない。
思春期に差し掛かる子供たち。
父親を必要とする時期が
目の前だというのに
なぜ逝ってしまったのか
なぜ私を独りぼっちにするのか
彼を恨み、責めながら
自分自身を責めて 悔いていた
そうやって
心のバランスをとっていたような気がする。
今朝 ふと 思った。
命日は 命の日。
この世に生まれた日と同じように
この世から 旅立った日も
大切に 祝わなくっちゃね…って。
生まれてきてくれてありがとう。
生きてきてくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
おかげさまで
今の私がここにあります。
すべての出来事は
必要にして 善。
憎しみや苦しみも
孤独もさみしさも
大切な感情。
今、彼の一生を想うと
楽しかったことや
笑いあったことが
じんわり心をあたためてくれる。
おかげで
私は3つの命に支えられて
今を生きていくことが出来ているんだなぁ
と、感じる。
ようやく
今の感情を素直に感じる事が
出来るようになったんだなぁ。
過去に縛られることなく
未来を感じよう。
どんな命も
愛し愛されるために
生まれてきた
あなたも
私も。
今につなげてくれた過去にも
今からつながる未来にも
感謝と祈りを。
当たり前じゃない。
今日がやってきたことを喜ぼう。
今日も
すべての命が
輝きますように。
お読みいただき感謝♡
10年先も子どもと一緒に笑って過ごそう♬
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子育てセラピスト 塩入和代