シリーズ

 

WIN-SHARES

 

その選手がどれだけ勝利に貢献したかを算出した数値。

 

細かな算出方法は難しいので分からないのですが、その選手が所属するチームの勝利数や選手の成績などが加算されるようです。

 

よって、個人成績は良いけれど怪我がちな選手やチームが弱い選手は、この数値が低くなることがあります。

 

歴代WIN-SHARESだけですと、あまり目新しくありませんので、以下のようにデータを算出してみました。

 

  • NBAがスタートした1946-47~2020-21シーズンまでを算出。
  • シーズンのWIN-SHARESとプレーオフのWIN-SHARESを合算。これによって、プレーオフでの活躍も評価されるようにしました。
  • シーズンのWIN-SHARESの合計が30以下の選手は対象外(ランキングに入らないと思われるため)。
  • TOTAL=SEASON+PL-OFF(プレーオフ)
  • Best=キャリアベストのWIN-SHARE

 

 

ランキング☆パワーフォワード編

 

 

 

通常、歴代パワーフォワード・ランキングですと1位にティム・ダンカン、2位にカール・マローンとなるのが定石ですが、WIN-SHARESでは順位が逆転しましたね。マローンはキャリア全般をエースとして過ごしたのに対してダンカンはキャリア後半からは縁の下の力持ち的な役割だったことが数値に影響しているのかもしれません。

 

3位のダーク・ノヴィツキー、4位のケビン・ガーネット、5位のチャールズ・バークレーは順位付けが凄く難しいですよね。ノヴィツキーとガーネットが優勝したことは凄いですが、マイケル・ジョーダン全盛期にMVPを奪った

バークレーも負けてはいません。

 

7位のホーレス・グラント、10位のバック・ウィリアムズは名脇役なイメージがありますがランクインしました。グラントはブルズ・マジック・レイカーズで、ウィリアムズはブレイザーズやネッツでと、常にプレーオフチームのスターターだったことも影響してそうです。

 

 

 

11位にランクインしたベイリー・ハウエルは60年代にスター選手だった201cmのフォワードです。シーズン平均ダブルダブル(TRB+PTS)を6度も達成しました。

 

12位のラシー・ドウォーレスや16位のエルトン・ブランドなど2000年代活躍した選手がランクインしていますね。ブランドはクリッパーズ時代に14.8のWIN-SHARESを記録しオールNBA-セカンドチームに選出されました。

 

15位にはサム・パーキンスがランクインです。ソニックスやペイサーズ時代には控え選手として重宝されていたイメージが強いのですが、マジック・ジョンソンがいたレイカーズ時代にはスターターを務めるなど主力としても活躍していました。

 

 

 

22位にデニス・ロッドマン、23位チャールズ・オークリー、26位PJ・ブラウン、27位アンソニー・メイソンとディフェンスとパワーが売りの選手がランクインしました。ロッドマンは25歳からNBAに加入したデビューの遅さが響きましたが、それでもこのランクに入ることが凄さを証明していますね。

 

28位には現役選手のアンソニー・デイビスがいますね。成績・実績共に素晴らしいのですが怪我が多いことが影響しています。60試合以上に出場できればWIN-SHARESを10以上は稼げる選手なので、今後の順位が

どうなるのかも楽しみです。

 

 

 

42位にはヤニス・アデトクンボがランクインしました。まだ27歳でシーズン50試合を下回るほどの怪我もしていません。怪我さえなければ、引退する頃にはベスト10に入りそうです。ベスト5に入るには後8~10シーズンほどプレーし、全てのシーズンで65試合以上に出場し、最低限でもエース級のスタッツは残す必要がありそうです。アンソニー・デイビスには厳しそうですが、ヤニスには可能性がまだ残されていますね。

 

56位にはシャリーフ・アブドゥル=ラヒーム、57位にはジャーメイン・オニールが入りました。共に96年のドラフト組です。プレーオフでマイナスの数値がついているのは現在のところ、ポイントガード編で39位だったステフォン・マーブリーとラヒーム(101位のボーアウトローも)だけですね。実力はあるだけに、強いチームに加入することが出来なかった不運もありそうです。

 

 

 

67位のデイブ・ディバッシャーは8度のオールスター出場を果たした60年代、70年代の名選手です。キャリア12年で2度の優勝を果たしていますが、なぜかこの記録では得点が伸びませんでした。シーズンダブルダブル(TRB+PTS)が10回とスタッツも悪くありません。パワーフォワードにしてはシュート成功率が悪いことが特徴です。勝利への貢献度の数値なので、このあたりの成功率も影響しているかもしれませんね。

 

86位のダニー・マニングは最近の私の一押し選手です。マニングのカードで欲しいのがあるのですが、ゆっくりと収集していきます。

 

 

 

106位のヴィン・ベイカーは主にバックスで活躍した選手です。キャリアベスト10.4のWIN-SHAREと中々の数値をだしました。初期の頃は堅実なプレーで評価を上げていましたが、ソニックスへと移籍以降は成績を落としてしまいました。

 

118位のカート・ランビスはキャリアの大半を控え選手としてプレーしていました。しかし、レイカーズで4度の優勝を果たすなどプレーオフでの実績面でも強いですね。

 

 

 

次回はラスト、センタ―編です。