Q22. おとなしい人は、頑固だという考え方があるが、これは正しいか?
う~ん。一概には言えないような気がする![]()
すこし、考えてみた![]()
「上司が鬼とならねば、組織は動かず」 染谷和巳著 プレジデント社出版
- 上司が「鬼」とならねば部下は動かず―強い上司、強い部下を作る、31の黄金律/染谷 和巳

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私は、4ヶ月前に、この本を読んだが、著者はこの本の中で、
「おとなしい新人は、決して無思想ではない。個人主義思想の信奉者だ。」と述べている。
これは、「誠実・素直な」人との対比として「おとなしい人」を定義したものだ。
ずっと、このフレーズが頭から離れず、あーでもない、こーでもないと考えてきた。
結論は、いまだ出ていないが、少し見えてきた感じがしている。
おとなしいというのは、「性格」の問題であるとも思われるが、やはり、それだけでは無いような気がしてきている。
つまり、個人主義思想がまずあって、それを貫くためには、おとなしくしていた方が無難であるという選択を、無意識のうちにしているのではないか。
自分の意思を貫こうと思うと、普通は周囲と摩擦や衝突が起こり、おとなしくしていることは不可能である。
しかし、おとなしい人は、自分の意思は表に出さず、周囲の熱狂にもついていかない。つまり、「人は人」「自分は自分」と割り切って自分の「個人主義」というこだわりさえ冒されなければ良いと考えている。
一方、一見おとなしい人の中にも「誠実・素直な」人はいる。この人たちは、「単におとなしい人」とは違う。
素直であるがゆえに、納得するまではYESといわない。また、一旦納得すると、そのゴールに向かって協力や献身を惜しまない。口数が少なくても、このような行動を取れる人を「おとなしい人」とは言わない。
実際に皆さんの周りにも、このような「単におとなしい人」はいないだろうか。
また、彼らに頼みごとをした際、結局は「逃げられた」経験はないだろうか?
今から思うと、彼らの「個人主義思想」に抵触する、お願いをしたのかもしれない。
染谷さんの主張は一見過激だが、的を得ているように感じてきた。
このトピックについては、今後ももう少し、反芻して考えてみようと思う。