おはようございます!





昨日久しぶりにラーメンを食べたら、胃がビックリしたのかお腹を壊してしまい・・・。




仕事中は大変でしたよ(笑)。こういう時に教育系の仕事はつらいですね。簡単にトイレいけないし。







さて今回は






Jack は意外と多く使われている






というお話をしましょう。






前回の日記で、




hijack は Hi Jack から由来している




というお話をしました。




2013.08.01 「ハイジャック」 は 「よう、ジャックさん」


http://ameblo.jp/shinzato-english/entry-11581105816.html






なぜ Jack という名前が使われたか、というと、日本人で言う 「太郎」 (今風で言えば 「翔」?) のように、アメリカではありふれた名前だったためです。






そこから、今では Jack という名前は、




名前が特定できないような男性に対してとりあえず呼び名を与える




という場合に用いられることがあります。






Jack は John の愛称として使われる名前ですが、実は John という名前も名前が特定できない、名前を特定しない男性に対して使われる場合があります。






John Doe




「ジョン・ドゥ」




(身元不明の男性、名無しの権兵衛)








この Jack という名前、実に様々なところで使われています。






Jack と聞くとまずはじめに日本人が思いつきそうなのは、






ジャックと豆の木




Jack and the Beanstalk






でしょう。童話にも使われるほど一般的な名前だったのです。






また、ハロウィンの際に使われるかぼちゃ、




ジャックランタン (Jack-o'-lantern)




も、もともとは、






ランタン(lantern) を持つ




という意味があり、Jack という名前は人の名前や固有名詞として使われているのではないことがわかります。




2012.10.31 「Happy Halloween!」


http://ameblo.jp/shinzato-english/entry-11392088418.html








Jack には固有名詞としてのアイデンティティが与えられていない、と思われている節があります。




どこにでもいる奴、男




というような意味合いです。






手塚治虫先生の大作、




ブラックジャック Black Jack




も、「黒い男」「黒男」 という意味だと説明されています。






Jack を辞書でひっぱってみると、






Jack




肉体労働者、船乗り、召使い・・・






などの意味が出てきますが、これらはもともとこのような職業に就いている人が軽視されアイデンティティを与えられなかったことが背景として見えてきます。






トランプの 「ジャック」 も、召使いの意味です。






また、以下の諺がそのことを顕著に表しているでしょう。






Jack of all trades (and) master of none.




「多芸は無芸」「器用貧乏」




⇒ 何でもできる奴は何もマスターしていないものだ、という、芸や特技だけたくさんある人を揶揄する諺です。






語源がはっきりしていないものもありますが、Jack はみなさんもご存じのものにもたくさん使われています。






Jackknife 「ジャックナイフ」




Jacket 「ジャケット」




Jack pot 「ジャックポット」




Jack 「ジャック(プラグの差込口)」






語源を考えてみるのも楽しいですが、ちょっとマニアックになってしまうのでこのへんで!(笑)