22日、23日の報恩講に向けて、午前中に浜縁回廊・本堂正面
階段・向拝と回廊の柱の養生を外しました。
回廊の養生シートを外し、清掃作業。回廊柱の養生も外しました。
回廊の柱は27センチ角(9寸赤身欅角柱)の赤身の欅です。
いよいよ向拝の柱の養生を外します。この柱37センチの角柱で
赤身の欅(1尺2寸赤身欅角柱)。希少価値があります。
柱と虹梁が接している部分は、以前足場が作られていたところ
なので、かなり高いです。大きな脚立に乗って大工職人が外し
ました。柱の根巻金具は寄進者によるものです。
本堂正面の全貌です。
作業はお昼には終了しました。午後からは木工場へ行き、回廊
北側に付ける階段の作成です。不要な木材は石原氏と大工職
人が軽トラの荷台に積んで行きました。
向拝の柱2本は、37cm四方の欅,大人でも手が回せない太さ
です。柱の足元には、黒色に加工された御柱根巻金具が巻か
れています。この金具には、東本願寺にゆかりのある牡丹の
花が描かれています。
本堂正面。檜の縁板。艶があり、光があたるとまたきれいです。
これだけの乾燥した檜の木材は集めるのは石原氏でないとでき
ません。木材の鑑別能力が優れていないと「良いもの」ができま
せん。
本堂正面階段。これらも檜です。
南側浜縁。縁板は雨風、虫食いに強い赤身の欅です。写真に写
っている回廊の南端の柱を境に、欅と檜に分かれています。
色が違うのでよくわかります。 これだけの乾燥した赤身の欅は
準備できたのは石原氏に努力によります。
回廊北側。写真の右側に写っている石の橋から縁まで、階段が
掛けられます。明日の午前中に設置予定です。素晴らしい檜です。
午後4時、総代の皆さんが報恩講の事前準備に来ました。本堂
がまだ改修工事中のため、今年は幕張はせず、お華束盛りと、提
灯と提灯台、五色旗の準備を行いました。
お華束盛りの様子。
お華束の盛り方は「須弥盛り(しゅみもり)」といいます。供笥(くげ)
という台に乗せてお供えします。
報恩講のお荘厳が完成しました。
阿弥陀様のお荘厳。
祖師前(親鸞聖人)のお荘厳。
報恩講では、多くの方のご参詣をお待ちしております。
御門徒と有縁の皆様の「お蔭様」により本堂の改修報告や内
覧が実施できます。
改修を御決断いただいた御門徒有縁皆様に篤く御礼申し上げ
ます。
どうかご参詣をいただき,完成した本堂を見ていただき,この
世に「極楽浄土」があることをご確認ください。
満願成就のこの日のために寺族一同精進してまいりました。
皆様と「この世にしかない浄土」を私たちの共有財産として,護
持してまいります。ありがとうございました。 住職 釈慧眞