どうも、慎悟です。

柔軟性にまつわる
誤解があります。

これがなぜ
起こっているかというと

柔軟性を上げることを
目的としたビジネスによる
ポジティブ宣伝文句によって
実際の状態とかけ離れてしまったことです。


それによって、
多くの人が

ストレッチをやったり
やってもらったり、

マッサージに行ったり、

ヨガをしたり、

ジムに通ったりと
経済効果はばつぐんだ!

それはそれとして、
本当に柔軟性を
上げようととした時に

正確に行動できず、
結果を出せないことが
問題としてあるのだ。

今日はそれに切り込んでいきたい。


【柔軟性にまつわる誤解①】
筋肉は、伸びたらやわらかくなる。

筋肉は伸びたらやわらかいと
勘違いしている人がいます。


ちょっとこの表現では、
言葉足らずなところがあり、
物理的にやわらかいと
思っている人がいるんです。


【衝撃の真実!】
筋肉は、伸びたら硬くなる!

イメージしてみてください。

はりつめた弓の、

ギターの弦の、

その硬さよ!

伸ばせば伸ばすほど、
ピーン!と張って、
触ってみると硬くなります。


筋肉を収縮させると
力コブができますよね。
これは硬いというのは直感的に分かります。
それに対して伸ばしたらやわらかくなると
思っている節があるのです。


×「縮めたら硬い。伸ばしたら軟らかい」

○「縮めても硬い。伸ばしても硬い。」


【柔軟性にまつわる誤解②】
筋肉は、伸ばしたらゆるむ。

ゆるむとは、
緩むとも書きますが
弛むにするとよく分かります。

張りつめた弓
それはピンと張った弦。

それがたるんだ状態が
弛むです。

たるむは弛む
ゆるむも弛む

たるむ=ゆるむ

張るのと弛むは
対義語です。

「肩が張ってる」
とかいいますよね。

それは、

めっちゃストレッチされた状態で
弦のようにビンビンになってる

ってことです。

つまり、
筋肉は、伸ばしたら張る!
弛むとは真逆なのです。

タオルを両手で持って
外側に引っ張りストレッチしたら
それが、張る!

逆に持ってる手を近づけたら
それが、弛む!

解剖学的用語を使うと
弛むとは、筋肉の付着部である
起始と停止が近づいた状態が
弛む状態なのです。

すなわち、力こぶができる
状態と同じ現象が弛むなのです。

この時、以前話した、

筋肉の付着部(起始と停止)
が離れることが

ストレッチ=伸長=張る=緊張

その状態に加えて
負荷が加わり筋肉が
収縮しはじめると

伸長性筋収縮
(エキセントリック・コントラクション)

となります。

筋肉の付着部(起始と停止)
が近づくことが

弛緩=ゆるむ=たるむ

それに加えて
負荷が加わり筋肉が
収縮しはじめると

短縮性筋収縮
(コンセントリック・コントラクション)

になります。

【衝撃の真実!】
ストレッチは弛まず逆に張る!
弛むのは、力こぶと同じ状態だった!


ということで今日は
5つの誤解のうち
2つをご紹介しました。

何となく字面だけで
「やわらかくなる」とか
「弛む」とか
使ってませんでした?

でも今日から明確に
言葉を使っていけますね!

言葉の意味を履き違えると
弛ませようと思ってたのに
ストレッチして
緊張させてたみたいな
行動が真逆になってしまうから
本当に恐ろしい、、、、!

行動は、言葉によって
大きく影響してしまいます。

指導者たるものは、
俗世のうたい文句に
踊らされずに、

自分の生徒を
プロパガンダから
解き放たないといけませんね。

さて、

次回はちょっとマニアックに
相反神経抑制を使ったテクニックと
それに対する誤解と弊害に
ついてお話ししますね!