僕の師匠を紹介します。 | 片岡信和オフィシャルブログ 「curiosity killed the cat」powered by Ameba

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引退って言葉は使いたくいから、よく使われる「卒業」って言い方にする。それなら祝って送り出せる気がするでしょ?

大ケガでもしたのかと思った。とんでもなく危険なシーンもあるから、最初は体の具合が心配になった。

藤井祐伍からのメールの内容から察して事故ではないことを理解する。

じゃあどうして?

信じられなくて無感情になった。ひっくり返されたちゃぶ台もすぐには直せなかった。その喪失感みたいのは最近になってなくなってきてる。

押川さんは今日も変わらずヒーローとして現場に立っている。最近までそう思ってた。

そう思うだけでキツイ時も不思議と頑張れたし、またどこかの現場で会えるかもしれないって信じてた。

炎神戦隊ゴーオンジャーがデビュー作だった僕は、当時はがむしゃらで、不器用で、一生懸命で、だけど頑張り方が分からないから不完全燃焼な所が正直あった。

場数をこなすようになって見えてくるものは本当に多くて、自分がどれだけ押川さんに支えられていたのか、それに気づいたのは遅かった。

押川さんは、そんな僕の話を微笑んで聞いてくれた。全然関係ないんだけど、押川さんは孫悟空みたいな人だなって、今ブログを書いててそう思った。なぜだか分からん笑


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最後に2人で食事したときの写真。
2人で撮った写真は意外と少ない、あまりとった記憶もない。現場はみんなと一緒だったし、いつでも撮れると思っていたから。
なんだか恋人みたいな文章になってきた。笑




藤井祐伍と連絡をとって、押川さんが戦隊の現場を卒業する日にこっそり会いに行くことにした。奇しくも僕が相棒の撮影をアップする日でもあった。

とりあえず沸騰中の自分の気持ちにはフタをした。じゃないと中身がすっからかんになってたと思う。
大人になった僕が身につけた唯一の技は、少しだけ心にフタをすることだと思う。

撮影期間中は時間が経つのが早いから、師匠のことを考える暇もなく(イイ意味)、現場をアップした。
水谷豊さんから技も教わったし。
企業秘密、フフフ。ウ~フフッフ♪(EPO風)


押川さんがロケ先から撮影所に戻ってくるのを待つ形になった。1時間くらいだったと思うんだけど、とてつもなく長かった。

何を話せばいいのか、沈黙になったらどうしようか、しんみりするんじゃないか、泣いたらどうしようかとか、、、

こういう時は決まってネガティブなこと考える。フタを開けてしまったら落ち着こうと思うほど浮き足立つもんだ。

藤井からラインがきた。
押川さんが戻ってきた。
僕は控室を出て、階段をゆっくり降りて、Gスタ隣のJAEルームへ。

最初が肝心だな…とか、戦うわけでもないのにわけのわからないことをつぶやく。このメンタルの弱さが最近はかわいい。

聞き慣れた声がしてきた。
角を曲がったら押川さんがいる。
話すことは結局、ほとんど決まらなかった。
もういいや、行っちゃえ!








「あ、信ちゃん。」








か、かるっ!








軽すぎる!!!笑








それまで考えていたことは全部吹っ飛んでた。あまりにも本人があっけらかんとしているから、卒業は嘘なんじゃないかと思った。ドッキリでもいいのにって。

まぁ正直、救われた所もあった。
何事もなく、飄々としている押川さんを見ていて、しんみりする理由が見当たらなかったからさ。

気がつけばJAEのメンバー、スタッフさん、日笠さんなど懐かしい顔ぶれが、その場に集まってくれた。

ぼく
「僕に会いに来てくれてありがとう」

みんな
「たまたまです。」

頑なに?そう言うみんなと話していると、あの頃に戻った感じになる。

でも、ちょっと違う。
うまく言えないけど、、、

あ、時間が流れた。って思った。

ちゃんと月日が流れて、あの頃を思いっきり笑えるようになっていた。思い出に変わっていることがなんだか嬉しくて、幸せに感じている自分がいた。

やっぱり卒業の話にもなった。

もっとちゃんと公表してよ。
大々的にみんなに知らせるべきでしょ。
その時まで思ってたけど、口にすることはなかった。

だって、ここにいるみんなが、押川さんを気遣っていて、それをふまえて、いつも通り、残りの時間を過ごそうとしてるんだもん。

あ、そういうことか。
やけに腑に落ちた。
相変わらずのカッコいい人達でした。

去り際はさらさらっと?
しめっぽくならないように?
押川さんもそれを望んでいるようだった。




まぁ、僕はブログにしますけど。笑
化粧水もびっくりの潤いたっぷり保湿でしっとりのブログを書いてやるわよ!!!(失恋)

あなた達がそれでよくても、僕を含めて残されたファンはどうすればいいのさ!!!
どうしてー!!!(サカナクション風)




はっきり言うと、僕みたいに1年間現場を共にした人はたくさんいるし、
僕よりも仲が良い人だってたくさん。

だけどね、
それとは別にね、
役者・押川善文に憧れている人だって多いはず。

ゴーオンブルーは押川さんとボク。僕は人前に立ったけど、カッコよくしてくれたのは押川さんなんだよ。

現場で押川さんを見ていて、ファンになった自分もいるわけだ。
子供の頃に見たヒーローのまんまなんだもん。
それなのに、さらっと卒業させる気にはなれないよ。

逃がさないわよ。(昼ドラ)




それもこれもさ、引越しの準備で荷物を整理していたら、懐かしい写真が出てきて涙が出てきたから、止まらなくなったから。


おこがましくも僕はファン代表のつもりでこのブログを作ろうと決めた。ここで書かなかったらブログやってる意味がない。
自己満足だよ。
でも、いいでしょ?
許して欲しいッス(てへぺろ)




大泉撮影所で再会して、改めて食事の約束をした。東京を離れる日がすぐだったけど、なんとか予定を合わせることができた。代官山で水炊きを食べることに。

ゆっくり色んなことを話していると、あぁ、この空気感が押川さんなんだって気づいた。あっけらかんと、清々しく、悠々としてる押川さん。
少なくとも僕にはそう見えた。


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ゴーオンの現場でお芝居がうまくできずパニックになった時も、悩んで落ち込んでいた時も、もちろん楽しい時だって、ずっと隣にいてくれた押川さん。

多くを語るわけではなく、でも「大丈夫だよ^ ^」の一言に救われてた。

見えない所で大変な苦労をしていても、それを感じさせない押川さんを粋と感じるし、尊敬もしてる。
だから今回の去り方はとても押川さんらしいんだと思う。


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あの頃と同じように撮影所で会えたのは、ちゃんと報告ができた気もする。




押川さん!


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お芝居が楽しいです。
この仕事を選んでよかったです。


押川さん!!


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これからもお芝居を続けて、その姿を見て楽しんでもらえるように頑張ります。


押川さん!!!

しつこい?笑
たとえ120キロに太って、面影がなくなってしまっても僕は大好きですよ。
でも気づかなかったらごめんなさい笑


押川さん。




もうどこかの現場で会うこともないんだけれど、人生の中でまた会えるでしょ?




このブログは自分のために書いた。こうしてちゃんと振り返るのは久しぶり、いいもんだね。

でもこれくらいで終わりにします。
そろそろ、前を向いて。

それにしても送別会の意味を込めて食事したお店が水炊きのお店だったのは、今更だけど笑えてくる。さすがだ。

今度は本場の水炊きをお願いします!
必ず仕事で行きます。
絶対おごってください!!!(切実)


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もっと押川さんと話したいです。
寂しいです。ゆっくり食事した帰り道に泣きそうになって慌ててスタバでコーヒー飲んだくらい。


「な~に、言っちゃってんの!!」


そんな風に笑う押川さんが今も浮かんできます。やっぱり孫悟空みたいな人だなとブログを作りながら思ってる。


押川さ~ん!


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貴方はいつまで経っても僕のヒーローです。
沢山の夢をくれてありがとうございました。
本当に、お疲れさまでした^ ^




P.S.
最後までこの自己満足なブログを読んでくれて感謝するよ、諸君。