東映大泉撮影所でのできごと。 | 片岡信和オフィシャルブログ 「curiosity killed the cat」powered by Ameba

片岡信和オフィシャルブログ 「curiosity killed the cat」powered by Ameba

片岡信和オフィシャルブログ アメブロ アメーバ ブログ

久しぶりに真剣にブログを作ってみようと思う。これは多分、自分のために書いているような気がする。

僕自身がそうだったんだけど、目に見えないと信じられないものって多い。色々と経験してきて変わってきてはいるけど。
それを差し引いても、最近の僕にあった出来事はやっぱり「縁」と呼べると思う。


{4146887C-5A80-4FF0-99E4-BCA5207C21EA:01}


相棒に出演した反響は大きかった。それだけ歴史ある作品に出たんだと、今になって実感が湧いてくる。

父親の嬉しそうな、くしゃっとした笑顔を見るのも久しぶりな気がするもん。相棒ファンのお眼鏡にかなうかな。


集中的に大泉に通う日々は久しぶりで、ゴーオンジャーの日々をやっぱり思い出した。

今回は違う作品で来たからなのか、所内の感じが違って見えるな、って、思っていたら、本当に所内の建物が新しく変わりまくってた笑

どうしよっかな~、戦隊の現場を覗いてみようかな。久しぶりだからどんな感じに話せばいいのかな。なんか恥ずかしいな。ていうかちょっと緊張してた。
馴染みのあるGスタジオに入って、その日に撮影している作品を見てみる。師匠は元気かな。今はレッドを演じてるはず。
この日は撮休だった。なぜだか少しホッとしつつ、また今度にしようと自分の控室に戻ろうした時に、


「お、信和、久しぶり~!」

「あ…」

「じゃあね~!」


返事をする暇もなく、数年ぶりに会うスタッフさんが、僕の前で止まることなく小走りで通り去っていった、、、

あの頃と何も変わっていない姿に思わず吹いた。次の日の準備に大忙しな感じを見て、逆に僕は和んだ。

イイ意味で肩すかしをくらって、おかげで力が抜けた自分に気づく。みんな変わらず元気なんだなと分かったら、僕も今は相棒に集中しようと改めて思えた。


撮影現場にも慣れてきて、その時はスタジオ内でコーヒーを飲んでた。ホットコーヒーだけはどの現場でも同じ味がするから妙に落ち着く。
ふいに視界の端に映ったモノ(人間)に、頭よりも身体が先に反応した。瞬間的に懐かしい感覚があった。


{45FF965A-7BAF-449F-8AB9-7D1BF26DFF9B:01}


ゴーオンジャーの生みの親、日笠さん。相棒のスケジュール表に僕の名前があることに気がついて、やってきたそうだ。
しかも…


{2E17CADC-3A2D-4D8A-A7A5-0F25B0187C16:01}


ゴーオンジャーのジャンパーを着用。
会えただけでも嬉しかったのに、こんな粋なはからいを受けるとは思わなかったので、なんだか感動した。

日笠さん
「たまたまですよ。笑」

懐かしい笑顔を見れて、幸せになる。
相棒に出ることを喜んでくれて、あと僕の役が東大法学部の准教授というところがツボらしい。

どこか心配そうに?現場を見ている姿は親心でしょうか。和泉監督が僕を演出してくれているのを嬉しそうに見ていたらしい。

東映ヒーロー出身の僕が、京都地検の女のレギュラーもそうだし、今回は相棒に出演することになって、元気にやっているよと伝わるかな。


撮影所の不思議は、空気が変わらない所。確実に時間は流れて作品も違うんだけれども。

久しぶりだったので、最初は変に意識していた僕も、今ならちゃんと戦隊の現場にも挨拶にいけそう。明日にでも驚かせてやろうと思ってルンルンで帰路についた。

ちょうどその時、JAEの藤井祐伍からメールが届いて、師匠、押川善文さんが現役を引退することを知った。

頭の中が真っ白になった。その場から動けなくなった。冗談抜きで、心にちゃぶ台があったらきれいにひっくり返ってたと思う。
人混みの流れから完全に取り残された感覚は今でも鮮明に覚えてる。




つづく


P.S.
明日の相棒、よろしくね^ ^