
去年次男が成人式に出席した。
今日成人式が各地であったというニュースを見て、
本人は「もう一年経つのか〜早いな〜」と言っている。
ある雑誌に、子どもが成人したことの感想を書いてと言われたので書いてみた。
次男は2年前に誕生日がきて20歳になったが、自閉症ということもあってか、
成人式に出席してはじめて「大人になった」と思ったようで
「式」って大事なんだな〜と改めて思った。
と言うようなことをかいて
「これから先も、明るく元気に働く大人でいてください」とエールを送った。
この言葉は、漫画『光とともに』のあるワンシーン。
自閉症の主人公、光くんが保育園を卒園する時に
お母さんが将来の夢を、かわりに語るというもの。
他の子は「大きくなったら◯◯になりたい」などという場面で、
卒園式の微笑ましいワンシーンだが、
お母さんはすごく悩んで、この言葉にした。
障がいのある子を育てる親にとって、子どもの将来の夢を語ることは、
とっても心を揺さぶられる。
「この子が大きくなるなんて……先のことは考えられない!」と。
このエピソードは、作者の方の実体験からこの場面が生まれたと聞く。
(でも作者さんは若くして亡くなられてしまったので
中学生の光くんで物語は止まってしまったの)
私の次男が2歳で自閉症と診断された時、
ちょうど『光とともに』の連載があっていて、教えてもらってこの漫画と出会った。
何度もこの漫画に慰められ、教えてもらい、時には一緒に怒ったり、
いつか自分の子にもこういった試練があるかもしれないでもこのお母さんのように切り開いていけばいいんだ
と未来のイメージを教えてもらった。
特に、光くんの特性からくる困りごとが「うちと一緒ー!」という場面が好きだった。
「あるあるよね〜」(ウンウン)とうなずいたり。
周りに同じような子を育てるお母さん友達もいたが、この漫画も私を支えてくれた。
で、当時、理解できなかったのが、この卒園式の場面だった。
「大きくなる……と考えるのが怖い」という気持ちでいっぱい。
光くんのお母さんのように私は言えないな、と思った。
働く……?
体が大きくなることもわからない。
どんな未来があるのか……
真っ暗だった。
が、今なら「大丈夫よ〜!この光くんのお母さんの通りで」と言える。
『発達に遅れのある子の親になる②』海津敦子
たとえば、障害のある子どもが就職していちばんさきに求められるのは、
困ったときに「助けて」と言える力です。
職場で必要なスキルは職場でおおよそのことは教えてくれます。
けれども、困ったときに「助けて」と周囲を頼って助けを求めることは、
成人になって教えてもなかなか身につくものではなく、
結局、助けてといえなかったために大事に至ってしまうケースがよくあるからです。
人に助けを求めることができるかどうかは
「他人への信頼感」と「自信(自分への信頼感)」に深くかかわっていると感じています。
その鍵になるのは、自分の想いを受け入れてもらえた十分な体験があるかないかです。
と言う言葉に出会ったから。
「この子の将来はどうなるかわからないけれど、
もし働くとなったら、助けてと言えるように育てたらいいんだ!」
と、子どもの未来の一部は保留しつつ
大人になった時に困らないように育ててあげなければ、と思った。

『光とともに 別巻』
も出版されています。
子どもの障がいがわかった、同じ頃、これも教えてもらった漫画。
『この星のぬくもり』

タイトルはやわらかいが、中身は超ハード。
いわゆる高機能自閉症というか、昔でいうアスペルガーの人の成長の漫画で、
主人公の女の子がいじめられる場面が多い。
かなりひどいいじめを受けている。
人と違う子をみると、いじめたくなるんだろうな、子どもって。
(あ、でも、先生からも……という場面もあるなあ……)
主人公は小学校、中学校それぞれの質の違ういじめを受けてこられた。
読んでいて辛くなるかもしれない。
だから「みんな違っていいんだよ(多様性)、いろんな人がいるんだよ」と教えることは大事なんだと思う。
私の子どもがまだ2、3才くらいだったので、
障がいがあることで、こういう未来もあるかもしれない、と現実を教えてもらえたのが良かった。
そして、ある勉強会で、「発達障がいの子の愛着は定型発達の子とは時期がずれる」
と教えてもらったのがこちらの漫画。
『母親やめてもいいですか』

杉山先生と対談形式の解説もあってわかりやすいし、
子どもさんが小さい頃の大変さや、受けた療育についてなど
「そうだった!そうだった!」と読んでいて思った。
タイトルは刺激的?!だが、
でも、そうなるのにも意味があっただろうし、
母親というより、一人の女性として、どう生きていくか、
を考えさせられた。
色々な家族のストーリーがあって良い、と思う。
最後の方に、
当事者さんの「私たちのことを嘆かないで」(ジム・シンクレア)という文が紹介されている。
自閉症の子どもを育てる親の
「うちの子が自閉症でなければよかった」
「この子が良くなりますように」
という嘆き、祈りは
「自閉症ではない別の子がよかった」
と聞こえてしまう。と。
色々なことが、この言葉に含まれていると思う。
障がいのある子だけではないよね。
色々な子どもがこんな声かけをされている、としたら。
子どものことだけではなく、
本質は何か、大切なことは何か、を考えて生きていかないといけない、と思う。

発達障がいの本はたくさん出版されているから色々な人の体験談が読める。
(当事者からだったり、母親からだったり、父親からだったり)
逆に多すぎて迷ってしまうかもしれないけれど、
私が出会った漫画はこれですよ〜
紹介してみた😊