変形性股関節症について(11) | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 手術後10日も経つと入院生活にも慣れ、毎日、午前午後一回リハビリに励み、また都庁幹部が病院に出張してきて公務をこなしました。必要に応じて携帯電話やパソコンを使って都庁スタッフに直接指示をしました。毎週連載していたコラム原稿の執筆も再開しました。

 4月15日には、シャワーを浴びる許可がおり、2週間ぶりにすっきりとした気分になりました。リハビリは、レベルを少しずつ上げていって、階段の昇降訓練も開始しました。退院後に普通の生活が送れるように、あらゆる状況を想定して左脚を使えるようにしました。最大の注意点は、脚を内転させたりして脱臼しないようにすることです。転倒防止にも心がけました。

 たとえば、浴槽に入るときにどうするか。実際に自宅の小さな浴槽のサイズを測ってきて段ボールで模型を作り、右脚で支えて左脚から湯船に足を入れる練習をしました。困ったのは、靴下を履く、爪を切るという動作で、これは自力では難しく、誰かの手を煩わせなければなりませんでした。車の昇降訓練も行いました。幸いワゴン型の車に乗っていましたので、セダン型よりも乗り降りは容易でしたが、脚を変な方向にねじらせないように気をつけました。

 4月21には3週間ぶりに入浴し、退院の日を心待ちにする心境になりました。杖がなくても問題なく歩行できるようにもなりましたが、医師からは「転ばぬ先の杖」で退院後3ヶ月くらいは杖を使用するようにとの注意がありました。

 こうして、4月28日に無事退院することができました。翌日は祭日でしたので、30日に登庁して公務に当たり、また2020年大会組織委員会の森会長や菅官房長官にも挨拶に行きました。無理はしませんでしたが、股関節の痛みもなくなり快適な日々が始まりました。人工関節置換手術をして本当によかったと思いました。

 2年後には、右股関節に同様な症状が現れ、2017年7月7日に同じような手術を受けました。今回は前回よりも10日間早く退院しましたが、順調に回復しています。医学の進歩を喜ぶとともに、医療チームの皆様には心から感謝しています。