読書の秋に思う | 宇則齋志林

宇則齋志林

トリの優雅な日常

おはようございます。

秋長けて 雀の子らも 肥えにけり

俳人のトリです(廃人、という噂もあります)。

 

何だか急に秋らしくなってきました。

秋といえば?

そう。

 

大多数の人が、ポール・ヴェルレーヌを思い出すはずだ。

 

柳村・上田敏博士の『海潮音』に「落葉」と題して訳出されている詩が、あまりにも有名だ。

ちなみに、ご存知ない方のために解説すると、上田敏は明治大正時代の文学者で、東京大学講師、京都大学教授を歴任した。岩波文庫『上田敏全訳詩集』の年譜には、明治7年生まれ、同30年、東京帝国大学英文科卒業。明治三十五年(二十九歳)文芸雑誌『芸苑』を主宰し、その後森鴎外らとともに『芸文』発刊、等とある。

何だかすごく偉い人のようである。

 

それでは、お待ちどおさまでした。

さっそく読んでみましょう。

「落葉」 ポオル・ヱ゛ルレエヌ

 

秋の日の

ヰ゛オロンの

ためいきの

身にしみて

ひたぶるに

うら悲し。

 

鐘のおとに

胸ふたぎ

色かへて

涙ぐむ

過ぎし日の

おもひでや。

 

げにわれは

うらぶれて

こゝかしこ

さだめなく

とび散らふ

落葉かな。

 

・・・・・・・・


・・・しかし。

こうして改めて読んでみると、あることに気がつく。

 

つまり、

「ちょっと何言ってるかわからない」のだ。

※キョトンとしている。