写真家の篠山紀信さんがお亡くなりになりました


お年をめしてらっしゃったので仕方がないことかもしれませんが

やはり寂しいです


先生との忘れがたい思い出があります


あれは30年前

長男が妻のお腹の中にいて

もうすぐ生まれると言う頃


「赤ちゃん雑誌から、家族で表紙の話が来ている」


と、会社の広報から連絡が入りました


入社6年目の自分が雑誌の表紙になるなんてと、とても喜んだのを覚えています


自分1人じゃ絶対無理なので(笑)

妻とお腹の子に感謝しました


さらに驚いたのが

表紙の撮影を篠山紀信先生が担当していたのです


こんなに光栄な事はありません


当時は

あの宮沢りえちゃんの「サンタフェ」の篠山先生が!です


それがこちらです



当時は赤ちゃん育児雑誌が花盛りでした


私はフジテレビ アナウンサー

妻はテレビ東京 自民党担当キャップ


立派な写真スタジオに緊張気味で2人で行くと

笑顔で篠山先生は私たちを迎えてくださいました


撮影中も明るく、気さくに声をかけてくださり

私たちも自然な笑顔を撮影していただくことができました



本当に家宝と言える表紙となりました


それから10年以上経って、ある雑誌のグラビアの撮影を東京宝塚劇場の赤絨毯の階段で行うことに


そこで、再び撮影担当の篠山先生とお会いすることができたのです


「お子さん大きくなったでしょう」


変わらず明るく、こちらをリラックスさせてくれるトークでなごやかに撮影は進みました


思えば、表紙の撮影の後

私は立ち会い出産でワイドショーの司会を休んだため

「帯番組の司会を子供の出産で休むなんて信じられない」と

当時、大変話題になってしまい


本を書いたり、男女共同参画の講演会をするようになりました


当時、政治記者だった妻は、出産後アナウンサーになり

「ママアナ第1号」と言われ

こちらも「ママアナ」と言う本を書きました


あの時お腹にいた息子は、今年30歳。立派な大人に成長しました


あの時の表紙の撮影は、我が家にとって、大きな節目となったのです


篠山先生、ありがとうございました


篠山先生には、良い写真を撮っていただき、良い思い出を作っていただき感謝しかありません


撮られた写真だけでなく

人柄も素晴らしい方でした


ご冥福をお祈りいたします


妻、茅原ますみのブログ