このお仕事も、長くやっていると本当に嬉しいことに遭遇します


そんな嬉しい出会い・再会を3つお伝えしましょう


まさに昨日、茨城で行われた、がん啓発講演会後、サイン会と写真撮影会をやっていると、1人の女性が見覚えのあるピンク色の封筒を私に差し出しました


「やっと会えました」


目を輝かせながら彼女が持っていたのは、私が書いた手紙


「Tさん!」


宛名を見てすぐに思い出しました


35年ほど前、駆け出しのアナウンサーだった頃

とても熱心にたくさんのファンレターをくれたあの女子高校生!



彼女が持っていたのは、当時のファンレターに対する私の返事でした

これが、それ!




さらに封筒の中に、何か入ってる

見せてもらった瞬間


なんですと!


高校受験合格のお祝いにと、私は自分の新聞記事や当時担当していた「タイム3」のスタジオで撮った写真まで彼女にプレゼントしていたのです




広報用写真をファンにプレゼントするなんて

社内規則に違反してる(笑)

私もだめですねー


手紙を私に見せながら、本当に嬉しそうなTさん、今はもう40代のはずです


おそらくアナウンサーになって2年目、私のことを熱心に応援してくれる人は、そんなにたくさんはいなかったはず


インターネットもメールもない時代

私、とても嬉しかったんでしょうね


彼女の隣では、当時からの親友の女性が涙ぐんでいました


高校時代から、私のことをたくさん聞いていたので、やっと会うことができたことが自分のことのように嬉しいと…


私の方こそ感動です

わざわざ会いに来てくれてありがとう!


今月、がん啓発の野外イベント「リメンバー ガールズ パワー」の司会をしたとき



お客さんの様子を見たくて

アイドルのライブ中に

客席に降りていきました


すると、元気の良い女性2人に声をかけられたのです


「覚えてないと思うんですけど

もう25年位前に、笠井さんの取材で私たち生放送に出たんです」


なんですと!


番組は「めざましテレビ」

当時私は「めざまし対決!信輔が行く」と言う中継コーナーを担当していて、全国の達人と生対決をしていました


「覚えてますよ」


トランポリン王国の石川県で小学生とトランポリン対決をしたんです。


もちろん玉砕!(笑)


彼女たちは、その時、中継に出てくださった小学生のうちの2人でした



いや私も嬉しかった


当時、小学生だった彼女たちにとっては一生の思い出だったようです


一緒に写真を取らせてもらいました


❸その翌週、私が司会を担当したがん啓発「リメンバー ガールズパワー」


こちらはその屋内イベントに参加してくださったアイドルグループ「アイオケ」




写真は、「アイオケ」メンバーの

JINさん



リハーサルの時から、なぜか彼女のことが気になっていました


すると本番のステージが終わった後

JINさんに話しかけられました


「私、笠井さんに会うの初めてじゃないんです」

「え!どこでお会いしました」

「以前『とくだね』で、スタジオのカメアシ(カメラアシスタント)をやっていたんです!」


なんですと!


それで、私の脳が反応していたんだ


スタジオのカメラは、映像を送るために長いコードでつながっています


しかし、カメラは縦横無尽に動くので、その長コードが絡まないように、常にさばいている人が必要なんです

その仕事をしているのが、カメアシさん


当時、私と同じスタジオで働いていた彼女が

今は、アイドルとしてステージに立ち

その進行を私がしていると言う


感慨無量でした


こういった出会いを体験するようになったのは

フリーになってから、がんから社会復帰した後です


今回3つの出会いは全てがんのイベント


がんになったことで、そういった人たちとの縁が引き寄せられる力が働いたではないかなと


まさに「がんがつなぐ足し算の縁」です 



あ、すみません

新刊本の宣伝みたいになっちゃった(笑)


でも、これは本心


がんになって悪いことばかりじゃないんです


妻、茅原ますみのブログ