自衛官候補生による信じがたい痛ましい事件が起きました

小銃を発砲し、2人死亡1人怪我と言う、死者を2人も出してしまった前代未聞の大事件です




ところが、昨晩のニュースを見たところ、事件を起こした18歳の自衛官候補生も、被害にあった自衛官も誰1人名前が公表されていません

ここにある種の違和感を持った人は私だけではないと思います

日本ではゆるされていない
「人を殺すことのできる武器」を、必要とあらば使用することが許されている特別な任務についている自衛官です

しかも法律では、現在18歳は成人です

もう責任をしっかりと取る年齢になっているのに…と思っていたら
やっぱり古舘伊知郎さんが「指名非公表は疑問」と既にお昼の番組でそういった発言をしていると言うネットニュースに行き当たりました

18歳は「民放では成人だが、刑事事件では少年法が適用される」

【特定少年】と言う立場だそうで
起訴されるまでは、未成年扱いで名前は非公表になるそうです

しかし
自衛隊員と言う立場を考えたら
たとえ候補生でも、18歳ならば
ここは早い段階で、実名公表に踏み切る判断も検討する事態ではないでしょうか

この判断は、マスコミではなく、自衛隊、もっと言うと政府がするものだと思います

事故ではなく、殺める目的で発砲したと本人も供述しているようですから、なおさらです

ただ、やはり、青少年の人権問題が絡んでくるので、感情論だけで論じていけないと言うのもわかります

法律がそうなっているのですから
これに従い少年を守るのは当然と言う考え方です

しかし、18歳を成人としたことによって
18歳と19歳を「特定少年」と言う形にした複雑な法体系に、今回ばかりはスッキリしない気持ちになってしまった人も多いと思います

そして、もっと思ってしまうのは
訓練で与えられた小銃で、人を殺める行為をしても、起訴までは氏名非公表でなければいけないのであれば
18歳に小銃の実弾を与えて良いのかと言う議論になると思います

私は、自衛隊の実態を詳しく知っているわけではありませんし
日本の国防問題に精通しているわけでもありませんが、
非常に厳格に銃の訓練はされていると聞いています

少年法が適用される法律上の少年は、精神的に未成熟なところもあり、更生の可能性もあるので、守ってあげなければいけない部分もあるというのもわかります

だとしたら
そんなふうに法律で守ってあげなければいけない立場の若者に
実弾を渡して訓練をするのは、少しタイミングが早いのかなと
そんなことを感じるのです

今後はより厳格に厳しい安全管理のもとで訓練を行う

これは当然のことだと思いますが
どんなに厳しい安全管理行っても
実弾を渡した瞬間から
事件を防ぐ手立てはなくなると思います

ただ
過去40年近くにわたって、自衛官は、誰もこのような事件を起こしておりません
それぐらい皆さんしっかりしてらっしゃる

だからこそ、「やっぱり18歳は…」と思ってしまうのです

今後は、実弾演習の年齢を引き上げると言うことになるのではないでしょうか?

そんなことをいろいろ考えています

亡くなられた方の無念さを思うと、本当にかわいそうでなりません

ご冥福をお祈りします