嬉しかったのは、担当の看護師さんが、3年前にCVポートを埋め込む手術をしたときと同じ看護師さんだったことです
“出し入れ”を同じ方にやっていただいたんだなと言う感慨がありました
麻酔の注射の時だけ、胸の痛みを感じただけで、あとは何のストレスもなく、30分ほどで手術は終りました
さすがだなと思ったのは
私が車椅子で手術室に入ると、すぐに看護師さんが
「まぁかわいい猫ちゃん」
と喜んでくれたことです
入院の時に忘れがちなのは
スリッパです
今回はその反省に立って
妻が買った猫型スリッパを病院に持っていったのでした
これが手術室でウケると思いませんでした
「見て、このスリッパ。片方は手になってるのよ」
「本当だ」
すると、執刀医の年配男性の先生が
「猫が好きだと、猫グッズが増えるんだよね」
とかぶせてきたのです
「笠井さんは猫派🐈なんですか?」
「そうなんです。2匹飼ってるんです」
話は、どんどん広がっていきました
実はその間に麻酔の準備やら、X線の準備やら着々と進んでいました
さすがだなと思いました
テレビドラマにあるように
先生方がみんな両手を挙げて
「では、CVポート抜去オペを開始します」
「メス!」
なんて事はやらずに
緊張している患者さんに対して、なるべくリラックスしてもらおうと言う工夫を看護師さんや先生方がしていることがわかりました
簡単な手術とは言っても
体切りますからね
ちょっとやっぱりそれは怖いなと思う部分がありました
それを緩和させてくれたのが、手術室での猫ちゃんトークでした
手際の良い手術も含めて
本当に助かりました
そしてこれです
このケースに入っているのが
私の胸に埋め込まれていたCVポートです
矢印のところに、抗がん剤の点滴針をさして、薬剤がカテーテルを通って血管に入っていきます
このカテーテルがかなり太いので驚きました
この写真をLINEで、がん患者のためのNPO法人「キャンサーネットジャパン」理事の古賀さんに見せたところ
「初めて見た」と驚いてました
これは、もう、ブログやInstagramをご覧になってくださったみなさんのおかげです
何人もの方に
「CVポート記念に貰いました」
「持って帰ることができるんですよ」
とコメントをいただいたので
手術が終わった後、胸を縫っているときに
「あのCVポートってもらうことできますか?」
と思い切って聞いてみたら
「あ、持って帰りますか?それじゃお土産にしましょうね。
今、洗いますので、そしたらお渡しますね」
と、執刀医の先生がおっしゃってくださったんです
3年間、私の体の中で頑張ってくれたCVポートですから
やっぱり家に帰って家族に見てもらいたいなと思ってます
これから、同じ手術をする方、
もし希望があったら聞いてみるといいですよ
まだまだ、自分は、がんとは付き合っていかなければいけません
「今CVポートを取ってしまって、再発したらまた手術で埋め込まなきゃなきゃいけないからどうしようか?」
そんな迷いもありましたが
このタイミングで抜去することになりました
前に進まないといけませんからね
無事に手術が終わってほっとしています