久しぶりに寺島しのぶさんにお会いしました
がんから復帰したことをことをとても喜んでくれました
今日は「男おばさん」で、主演映画「あちらにいる鬼」のインタビュー
出家前の瀬戸内寂聴さんをモデルに、作家・井上光晴さん(豊川悦司)との長年にわたる不倫をめぐる深い愛を描いています
不倫を肯定する映画ではありません。この「深い」には様々な意味があります
不倫物語と言うのは愛人と本妻とが憎しみ合うのが通常なんですが、寂聴さん(寺島)と本妻(広末涼子)は、お互いに共感していき、不思議な絆で結ばれていくのです
この類まれなる愛の体験がベースとなって私たちの知っている寂聴さんがいたのだということが非常によく分かりました
寺島さんは寂聴さんになりきっていて、物語の後半、寺島さんは本当に髪の毛を全て剃っています
出家の剃髪のシーンからは、これまでの寺島さんでは見たことのない、芝居を超えていると言う佇まいでした
豊川悦司さんは、男女関係の道徳観などないような振る舞いでいつも以上に男の色気を振りまき
そして、本妻役の広末涼子さんは、新境地。計り知れない深い感情で、夫に寄り添うのです
大人の鑑賞に耐うる作品の誕生
11月11日公開です
寂聴さんが御存命なら
この自分をモデルにした映画をどんなふうに見ただろうなと心の底から思いました
このインタビューは後日
「男おばさん」で放送します
写真は、映画「あちらにいる鬼」より