今日、「子どもの日」に際して

色々考えることがあります

 

前々回、北海道の観光船事故でのプロポーズの手紙報道について、ブログやInstagramに本当にたくさんのご意見を頂きました

 

 

すべて読ませていただきましたが「あの手紙は報道すべきでなかった」というご意見が目立ちます

 

この手紙は私が知る限り、ほとんどのテレビ局、マスコミで一斉に報道されました

 

今回ご遺族がどれほどの深い思いでご子息の手紙を公表したのかは、退社した私にはまったくわかりません

 

ですから、手紙の扱いに関しては、これ以上意見する立場にはありません

 

ただ、ご遺族が公表を了承した場合でも、亡くなった方の手紙をどう扱うべきかは、真剣に考えなければならないことは確かです

 

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そしてもう一つ、53日に「病室Wi-Fi問題」について中日新聞・東京新聞に書かせて頂きました

 

すると、たまたまなんですが同じ日に朝日新聞にも病室Wi-Fi関連の

「がんの高校生、孤独救うオンライン授業 留年回避、つなぎ役に存在感」という記事が大きく出たのです

 

 

5月3日付朝日新聞朝刊より

小児病棟に入院しているお子さんや若者、高校生たちは、これまで休学や留年を余儀なくされていました

 

ところが、コロナによって全国でオンライン授業の設備が整うと、病室からオンラインで授業に参加できる環境になったのです

 

これによって長期入院をしていても進級や卒業ができるようになったと言う効果があったといいます

 

しかし、学校にはITの知識が不足している教師も多く、オンライン授業はそんなに簡単な話では無いらしい

 

そこで「医療連携コーディネーター」と言う役割の人たちがとても重要になってくると言う記事でした

 

京都での先駆的な取り組みを紹介し、病室と学校をオンラインでつなぐことの重要性をしっかりとした取材によって書いている記事でした

 

#病室WiFi協議会のメンバーでは、同じ日に2つも病室Wi-Fiの話題が記事になったのでとても盛り上がりました

 

こちらから読むことができます

 

 

とても意味のある重要な記事なのですが、有料会員の方しか全文を読むことができないのがちょっと残念

 

と言うのも、私たち#病室WiFi協議会には、小児病棟の親御さん達から、「病室の無料Wi-Fi1日でも早く設置してほしい」と言う声がとても多く届いているからです

 

小児病棟は小児がんなどで長期入院のお子さん(小中高校生)が多く

今はコロナで院内学級は閉鎖されていて孤立化しています

 

小学生、中学生、高校生がインターネットで学校の授業に参加できたり、学校の友達とネットゲームで遊ぶことができるというのは、とても心の救いになるのですが、

それには病室の無料Wi-Fiが開設されていないと、すべて自己負担で通信料を払わなければいけません

 

私たち#病室WiFi協議会の昨年の調査では、小児がんの拠点病院は全国で15施設

 

このうち、病室Wi-Fiが完備されている病院はたった2です

何と言う事でしょう

 

厚生労働省が国民に対して「頼りにしてください」と指定している病院がこの状況です

 

同じ調査結果をご覧ください

 

 

#病室WiFi協議会調べ(2021年)

 

がんの拠点病院も国立病院も、

本当に病室Wi-Fiの導入が遅れているんです

 

海外では当たり前だと言うのに…

 

協議会では、去年、厚生労働省の力で半年だけ実現した病室Wi-Fi工事の補助金を、再び復活してもらえるよう活動しています

 

実は、ゴールデンウィーク前に、野田聖子孤独孤立化担当大臣に私たちは直接会い、病室Wi-Fiの請願をすることがことができるはずでした

 

 

しかし、残念ながら大臣はコロナに罹患

面会は実現しませんでした

 

大臣の公務復帰は本当によかった

あらためて日程を設定して頂けることになりました

 

今日は子どもの日です

病室の子供たちも取り残されないように

がんばります!

 

SDGsの基本姿勢は

「全ての人が取り残されない社会の実現」ですから

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