今朝放送された「めざまし8

 

北海道の観光船で亡くなった鈴木智也さんが、プロポーズする予定だった彼女へ送るはずだった手紙を、永島さんが全文を生で朗読しました

 




涙をこらえながら、いや、顔は映らないけども泣きながら読んでいると言う事はよく分かりました

 

しかし泣き崩れることなく読み切りました

よく頑張った!

 

皆さんはどう思ったでしょうか?

いろいろな見方があると思います

 

私は共感しました

 

その涙は、伝え手にとって貴重な、涙

 

ニュースを自分事として捉えるとは、そういう事だと思います

 

謝っていましたが謝ることではないです

 

でも、朗読の後に謝ったのも、良かったです

 

アナウンサーのバランスとは、そういうものです

 

アナウンサーは報道においてはなるべく喜怒哀楽を安定させなければいけないと言う基本はあります

 

でもそれはあくまで基本です

 

人に寄り添うとは、ニュースに寄り添うとはこういうことだと思うのです

 

泣けば良いと言うのではありません

 

番組を1年とか2年担当しただけで、最終日に大泣きしてしまうアナウンサーには、さすがに私も

「プロでしょ」

と感じます

 

実は私も、局アナ時代、感情を表に出すぎて色々と批判を浴びてきました

 

その反省にたった上で、それでもアナウンサーは自らの感情を封印しすぎる事はないと思うのです

 

最近の若いアナウンサーは、昔に比べて感情表現がとても豊かです

 

上手なのは喜怒哀楽の

「喜」と「楽」

楽しい状況には柔軟に対応します

 

一方で

「怒」と「哀」の感情表現はとても控えめです

 

「アナウンサーたるもの、本番中に怒ったり泣いたりしちゃいけない」

 

「個人的な感情表現をしていいのかどうか?」

 

おそらくそんなことを考えるのでしょう。抑制が効いています

 

局アナのニュースキャスターはそれでも良いと思いますが、情報番組の若手のアナウンサーの皆さんには、自分の感情をもう少し出してもいいのかなと思うことがあります

 

本当に怒ってるんだったら怒ればはいいし

本当に哀しいのなら、涙してもいいと私は思います

 

ただそれがその人のキャラクターに合っているかどうかというのも視聴者感情を左右するんですよね

 

ニュースキャスターの中でも、日本テレビ夕方のニュースの藤井貴彦アナウンサーなどは感情表現がとても豊かで、温かな気持ちになります

 

 

永島さんは放送後、とても恐縮して反省していたそうです

 

だからいいんですよね

 

谷原さんが涙している永島さんを見てすぐに救いの手を差し伸べましたが、その言葉を受けて永島さんはさらに、この手紙をどう受け止めたかと言うことを話しました

 

ここが本当によかったです

 

6年前にめざましテレビのメインキャスターに就任したときには

「真面目すぎて永島に務まるのか」と不安の声ばかりでした

本人も悩んでいました

 

しかし様々な現場に取材に行っていろいろな人生模様を体感してきたことは無駄ではなかった

 

良いアナウンサーになったなと思います

 

かなり上から目線で申し訳ないんですが、フジテレビの先輩と言うことでお許しください

 

一刻も早く遭難した皆さんが、見つかることを祈って

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