たいへんに残念なお知らせです。
当会が保全に取り組んできた残存高層湿原B地区の東端が、
何者かによって地表を剥ぎ取られているのを、
去る6月20日に事務局長の齋藤が確認しました。
幅は約5メートル、長さは約110メートル。
人力では不可能です。
A地区の西側の原野商法売買地の私道からパワーショベルを乗り入れたらしく、
B地区に残っていた僅かなワタスゲの大株の一つが生えていたポイントは、
キャタピラで無残に踏みにじられていました。
地表が剥がされた部分の南端では、
更に原野の内部に向かって地表を剥ぎ取り、
湿原のなけなしの水分を絞り出そうとしていることがうかがえます。
当会は、
B地区の地権者を自力で特定し、
度重なる交渉の末に湿原保全への御理解を賜り、
地権者の御許可を踏まえて、
B地区での現地見学会などを実施してきました。
この度の地表剥ぎ取りは、
他人の土地を無断で改変する違法行為であることは言うに及ばず、
当会の結成以来の努力を踏みにじる暴挙でもあります。
当会は、
北海道の自然を愛する市民の一員として、
この度の暴挙を満腔の怒りを込めて糾弾し、
斯様な事態を再発させないために全力を挙げるものです。