新世界では、おそらく12年ほど前から受け入れを始めたと思います。
体験学習の企画内容は、概ね2種類あり、新世界の商店街内にで生徒たちが持ってきた特産品を販売する『商人体験』、生徒たちの地元の魅力をPRする『観光PR活動』です。
事前に学校の先生や旅行会社の方と打ち合わせをして、内容を固めていきます。
ほとんどの学校が遠方であり、打ち合わせは電話とファックスで行います。
ごく稀に、先生方が下見に来られることがあり、新世界の雰囲気を感じてもらえるので、それがベストです。
過去の体験学習の様子や販売場所、販売方法などの参考になるのが、このブログです。
打ち合わせの時には、必ず、『新世界の情報ブログの過去の記事を遡ってください。体験学習の趣旨や様子が写真入りで掲載しています。』と言います。
かなり参考になるようで、それだけでもブログを書いていることの成果だと感じています。
大阪観光局の担当者によると、新世界が体験学習の受け入れを始めた頃は、他の商店街でも体験学習を受け入れているところが多かったのですが、年々、受け入れを止める商店街が増えているそうです。
体験学習のお手伝いをする地元商店主さんらの負担も大きく、継続していくことは本当に難しい面があるでしょう。
生徒たちが商人体験や観光PR活動をすることは、ふだんの学校生活では経験できない活動です。
勉強ができる生徒が販売活動に向いているとは限らず、ちょっとやんちゃな生徒が先生の予想を上回る活躍をすることも珍しくありません。
販売活動や観光PR活動には、積極的な行動、人に声をかける勇気、初めて接する人とのコミュニケーション、元気と笑顔が必要です。
そして、生徒たちの地元の魅力を伝えることが何よりも大事なことです。
また、新世界の特徴のひとつに、インバウンドによる外国人観光客が多く、生徒たちが学校で習った英語を駆使してコミュニケーションをとる光景も増えています。
生徒たちが体験学習を通じて、貴重な経験をすることができ、活動場所である大阪・新世界に親しみを感じてもらえることが、私達にとっていちばん嬉しいことです。
体験学習の受け入れを継続していくことは、難しい面がありますが、新世界町会連合会は、これからも多くの生徒たちが新世界で活動してもらえるよう、取り組んでいきたいと思います。
さて、コロナ前は、年間6〜8校の体験学習が行われてましたが、コロナ感染拡大に伴い、修学旅行の中止が相次ぎ、その行程に組み込まれる体験学習も無くなりました。
修学旅行は1年前から計画することが多いようで、コロナ禍が始まった時には、次々とキャンセルの連絡がありました。
コロナ禍、様々な行事やイベントが中止になり、長年の間、続けてきたことが無くなってしまうことの寂しさを痛感しました。
そんな中、ようやく体験学習の予約が入り始めました。
中学生、高校生による商人体験が新世界で復活することは嬉しく思います。
詳細が決まれば、随時、告知をしていきます。
下の写真は、コロナ前、新世界で行われた商人体験、観光PR活動の様子です。